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成程話:あたりまえじゃない
2014年03月06日 23:25
骨肉腫の為に右足を膝から下で切断、のちに肺に悪性腫瘍が転移したことにより、31歳という若さでこの世を去った医師“井村和清”氏
彼が、妻と娘、そしてお腹の中にいるまだ見ぬ子に遺した手記の一部をご紹介させて頂きます。
ようやくパパと言えるようになった娘と、まだお腹にいるふたりめの子供のことを思うとき、胸が砕けそうになります。
這ってでももう1度と思うのです。
しかし、これは私の力では、どうすることもできない。
肺への転移を知った時に覚悟はしていたものの、私の背中は一瞬凍りました。
その転移巣はひとつやふたつではないのです。
レントゲン室を出るとき、私は決心していました。
歩けるところまで歩いていこう。
その日の夕暮れ、アパートの駐車場に車を置きながら、私は不思議な光景を見ていました。
世の中がとても明るいのです。
スーパーへ来る買い物客が輝いてみえる。
走りまわる子供たちが輝いてみえる。
犬が、垂れはじめた稲穂が、雑草が、電柱が輝いてみえるのです。
アパートへ戻ってみた妻もまた、手をあわせたいほど尊くみえました。
「ふたりの子供たちへ」
心の優しい思いやりのある子に育ちますように。
父親がいなくても、胸を張って生きなさい。
私は最後まで負けない。
お前達の誇りになれるよう、決して負けない。
だからお前達も、これからどんな困難に遭うかもしれないが、負けないで耐え抜きなさい。
(中略)
お母さんを守ってあげなさい。
二人の力で守ってあげれば、どんな苦労だって乗り越えられるよ。
そしてもし、私が死んだ後、お母さんが淋しがっていたら、慰めてあげなさい。
思いやりのある子とは、周りの人が悲しんでたらともに悲しみ、喜んでいる人がいたらその人のために一緒に喜べる人だ。
思いやりのある子は周りを幸せにする。
周りの人を幸せにする人は、周りの人々によって、もっともっと幸せにされる、世界で一番幸せな人だ。
だから、心の優しい、思いやりのある子に育って欲しい。
それが私の祈りだ。
さようなら。私はもう、いくらもおまえたちの傍にいてやれない。
おまえたちが倒れても、手を貸してやることも出来ない。
だから、倒れても倒れても自分の力で起き上がりなさい。
さようなら。お前達がいつまでも、いつまでも幸せでありますように。
雪の降る夜に
父より
この手記の、この部分にいつも心動かされます。
「スーパーへ来る買い物客が輝いてみえる。走りまわる子供たちが輝いてみえる。犬が、垂れはじめた稲穂が、雑草が、電柱が輝いてみえるのです。アパートへ戻ってみた妻もまた、手をあわせたいほど尊くみえました」
本当に考えさせられます。
今、目の前にあるモノ、近くにいる人、この時間、決してあたりまえじゃないんですね。
尊くて、ありがたくて、大切なものです。
大切な物はいつだって目に見えない。
目に見えないけど、人を大切に想う気持ちとか、かけがえのない時間とか、そういったものを大切にしていきます!
このデジログへのコメント
自分に残されたわずかな時間と
真剣に向き合ったからこそ
感じられる輝きだったのでしょうね
SYUZO-さん:そうかもしれませんね。強い心です
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