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2012年11月20日 08:23
セ球団が恐れる「甲子園」の西岡
東スポWeb11月19日(月)15時55分配信
セ球団が恐れる「甲子園」の西岡
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“甲子園の申し子”となりそうな西岡
19日に阪神入りが決まった前ツインズの西岡剛内野手(28)に対して、以前からセ・リーグ球団関係者の間で「阪神だけは勘弁して」という声が出ていた。その理由をあるセ球団のスコアラーがこう明かす。
「西岡は左と右で全く違う打者と考えていい。それくらい違う。左打席では当てにいって内野安打を狙うことも多いけど右打席では引っ張りの多いパワーヒッターに近くなる。これが甲子園にピッタリなんだよね」
もともと左打者としてプロの世界に入った西岡だが、2004年に高橋慶彦コーチの指導で両打ちに挑戦。その際に強くボールを捉える指導を受け「右では振り切るけど左ではもともとの当てにいく癖が出やすい」(当時を知るロッテ関係者)傾向になった。実際、日本球界最終年となった10年のロッテでの成績にもその傾向がはっきり。左打席では498打席で6本塁打に対して、右打席では194打席で5本塁打。確率的には倍以上、右打席で本塁打を放つ計算だ。
それに最もマッチするのが「土のグラウンドと右翼から左翼に強く吹く浜風という2つの特徴がある甲子園」と別のセ球団スコアラーも言う。土ならば、ゴロの勢いが死にやすいうえにバウンドが変わることも多く内野安打が出やすい。これは左打席で当てにいくことも多い俊足打者に有利に働く。浜風は言うまでもなく右のパワーヒッターに有利だ。
まさに“左右それぞれの西岡”に最高の環境。そのため他球団サイドは「西岡が阪神入りしたら“甲子園の申し子”になってしまう。それだけはやめてほしい」と強く訴えていたのだ。
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