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秋季キャンプ始まる、
2012年11月02日 08:30
藤浪効果や!若虎目の色違う!秋季Cスタート
サンケイスポーツ11月2日(金)7時51分配信
早くも藤浪効果や!! 阪神の秋季キャンプが1日、高知・安芸タイガース球場でスタート。初日から紅白戦を行い、来季2年目の松田遼馬投手(18)が最速146キロの直球を披露し、球児が抜けて手薄になる中継ぎ候補の1人に浮上。10月25日のドラフト会議で1位指名された大阪桐蔭高・藤浪晋太郎投手(18)に刺激を受けたのか、他の若虎投手も躍動した。
甲子園春夏連覇&国体Vと高校3冠投手。150キロ超えの剛速球の持ち主。そんなスーパースターが、まもなくやってくる。危機感を感じないわけがない。秋季キャンプ初日から実施された紅白戦。いきなり若虎投手陣に、“藤浪効果”だ。
「(藤浪は)後輩ですし、負けられない。しっかり自分にできることをやっていきたい」
声の主は、来季2年目の松田だ。紅白戦の七回から3番手で登板した右腕。初球から146キロの直球を投げ込み、清水のバットをへし折るシーンも。1回を無安打1奪三振、無失点に抑えた。
リリーフに転向し、宮崎で行われたフェニックスリーグで直球に磨きをかけてきた若虎は「アピールポイントの真っすぐで勝負できたのはよかった。1イニングで自分の力を出して抑えるというのは、自分に合っているのかなと思う」と手応えをにじませた。
波佐見高から今年入団したドラフト5位。高3の選抜大会の初戦で、横浜高相手に170球を投げて1失点完投。2回戦で加古川北高に敗れたが、虎は潜在能力に惚れ込んだ。同じ長崎県出身の平田2軍監督も「楽しみな素材」と速球&ハートの強さにイチ押し。この日の投球で来季の中継ぎ候補に浮上した。
和田監督も「磨けば、おもしろい存在になる可能性は秘めている」とうなずいた。白組の先発を任された来季2年目の伊藤和も最速144キロのストレートを武器に5回を3安打4奪三振無失点。6年目の清原も5回1失点だ。紅組、白組合わせ、6人の投手が計14イニングで1失点。
来季2年目の伊藤隼ら不甲斐ない野手に比べて投手は結果を残した。中村ゼネラルマネジャーは「投手陣からは必死さが伝わったし、これも藤浪効果かな」と頬を緩めた。
来春のキャンプから藤浪は、タテジマに袖を通して練習する。若虎にとっては、強大なライバルだ。中西投手コーチも「藤浪から刺激? 当然ある。松田に限らず、岩本、秋山、二神。いい刺激、競争になる。まずはチーム内で競争をしないと」とハッパをかけた。
若手投手のバトルを引き起こした張本人は、阪神から10月26日に指名あいさつを受けて以降、公の場に姿を見せていないが、若虎たちは闘争心を高ぶらせる。キャンプ初日の練習時間は8時間45分。辺りは真っ暗だった。虎の次代を担うのは藤浪だけではない-。
猛練習、猛特訓に励み、若虎投手陣は“直接対決”に備える。
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