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ネットの考えさせられる話:十円
2012年10月18日 23:24
この話は実話で、私はこの話を読むたびに[価値観]や[解釈]は人によって違う事を深く感じます。
その子は生まれながら知恵遅れでした。
幼稚園は近所の子供達と一緒に通っていましたが、小学校に上がるとちょくちょく学校を休むようになり、一年生が終わる頃には全く学校へ行かなくなってしまったそうです。二年生になっても三年生になってもその子は学校へ行こうとはしませんでした。
そして四年生に上がる頃、父親と母親が話し合って養護学校に預けることにしました。
養護学校には寮みたいなものがあって、勿論家に帰ることは出来ませんでした。
四年生で入ったその子は一年生の学習から始めなければなりませんでした。
専門の先生が主要教科を1対1で丁寧に教えていきました。その日習った新しい事をその子は毎日毎日母親に電話で報告していました。
ほんの少しずつではありましたが一年間でその子は沢山の事を学び覚えていきました。
その子をずっと教えていた先生がある日算数を教えようとしてお金の問題を出しました。
[ここに五百円玉、百円玉、十円玉、3つのお金があります。どのお金が1番大きなお金ですか?]とその子に質問しました。
すると[十円玉]と答えるのだそうです。
先生は[五百円玉なのよ]と教えましたが、同じ問題を繰り返すとどうしてもその子は[十円玉]と答えてしまうのです。
何度も何度もやはり答えは十円玉だったので、先生は[五百円玉と百円玉と十円玉では五百円玉が沢山物を買えるのよ。だから1番大きいのは五百円玉でしょ?]と言うのですが、その子がどうしても違う、十円玉と言うので、先生は[それじゃ、十円玉の方が大きいと思う訳を言ってご覧]と言ったそうです。
すると、その子は[十円玉は電話が出来るお金。電話をするとお母さんの声が聞けるの!]と話したそうです
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