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金本スロー調整
2009年03月24日 08:04
『野球』が『ベースボール』に勝った!
金本スローペース調整の恩恵? 桜井タナボタ1軍
夕刊フジ - 2009/3/23 16:57
一時は打撃不調で開幕2軍スタートもちらついていた阪神の桜井広大外野手(25)が、金本の「超スローペース調整」の恩恵を受けている。真弓監督が金本の出場自重で空いた枠を有効に使って我慢強くオープン戦で起用。ようやく結果が出始めて、開幕1軍の当落線上から辛うじてクビの皮一枚つながった。
22日のオープン戦で右前にヒットを放ち、オープン戦6試合連続安打。「状態はいいので、このまま(開幕に)いけるようにしたいですね」と桜井。つい最近まで自身に向けられていたシビアな視線を覆しつつある。
桜井はここまでオープン戦全試合に出場。序盤は打撃の内容が悪く、テレビ中継の解説に出演していた岡田前監督は「真弓監督も就任1年目で桜井に期待したい気持ちもわかりますけど、それにしても我慢強いですねえ…僕なら使っていないと思う」と苦笑まじりに論評していたほど。桜井は見切りをつけられるギリギリのところにいた。
真弓監督は「桜井の1軍保証? ない。競争は打った結果だけじゃない。打つ方は調子があるが、走塁や守備はわかりやすい。その意味でメンチが一番安定している。桜井は開幕2軍も? あるよ」と危機感をあおり続けてきた。
ただ、そのなかでも出場機会を与え続けられたのは、金本の調整が昨年以上に遅れているおかげだ。
金本は24日からのソフトバンク戦から1軍本隊に合流する見込み。だが真弓監督は「金本はいずれにせよシーズンに入れば出なければいけない選手だから」と、大事をとらせたい考えで、実戦始動は28日のオリックス戦からとなりそう。
手術明けのリハビリスタートだった昨年は、3月5日の故島野育郎元コーチの追悼試合を皮切りにスタメンDHや代打出場を中心に試合に出場。だが、今年は開幕まで2週間を切っていまだ出場なし。
主砲の金本の調整遅れは誰もが気にかかるところだが、その副産物として大砲候補の桜井が1軍生き残りを果たすようなら、「ケガの功名」と言えるのだが…。
■桜井広大 さくらい・こうだい 1983年7月1日、滋賀県野洲市出身、25歳。01年ドラフト4巡目でPL学園高から入団の8年目。07年に91試合に出場、9本塁打を放って台頭したが、昨年は25試合に出場、打率.125と期待を大きく裏切った。今年新監督の下でまず信頼獲得が急務。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。年俸2000万円(推定)。
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