アベックホームラン！！

阪神の主砲・新井がオープン戦１号！鳥谷とアベック弾！
2009年3月6日（金） 20時52分　サンケイスポーツ


　オープン戦（オリックス４ｘ－３阪神、６日、京セラドーム大阪）重苦しいムードを、虎の主砲が打ち砕いた。四回だ。３番・鳥谷が右翼席へ先制アーチをかけ、真弓監督らがヒーローをハイタッチで迎えてからわずか数十秒後。ベンチのお祭り騒ぎに、新井のバットがさらに火を付けた。


　オリックス・近藤の外角低めのカットボールを弾き返した打球は、誰もいないバックスクリーンへ消えていった。初実戦だった２月２６日の紅白戦で福原から放った今季１号に続く、これが“オープン戦１号”。スイングも飛距離も、０５年に本塁打王を取ったときに戻った。

　虎党にとって、夢の広がる競演だ。広島から阪神へ移った昨年から、新井にとってはオープン戦、公式戦を含めて初めての鳥谷とのアベックアーチ。しかも２者連続での一発は、今季の猛虎打線の破壊力を世間へ見せつける、強烈なインパクトを残した。真弓監督の描くクリーンアップのうち、「Ｔ」と「Ａ」は元気いっぱい。これで、昨年１１月に左ひざを手術した金本が戻ってくれば、最強トリオの完成だ。

　三塁守備でも、二回に北川のゴロをダッシュで捕球し、一塁へジャンピングスロー。「オープン戦エラーなし」の目標どおり、手堅いフィールディングを披露した。

　４年ぶりのＶ奪回を狙う“真弓構想”は、新井の完全復活で大きく前進する。