メンチ５打点

巨人戦は、良かった。　昨日は？



阪神恒例の「外国人潰し」か？　メンチに豪快さなく
夕刊フジ - 2009/3/17 16:56




　阪神恒例の「外国人潰し」がはじまった。ケビン・メンチ外野手（３１）が１６日、甲子園で行われた巨人との練習試合で３安打５打点と活躍。ところが早くもフォームにメスを入れられるなどストレスを貯め込む日々だ。

　試合後、「まだまだアジャストすることがいっぱいある。これからも頑張る」と短いコメントを球団職員に託し、メンチはそそくさとロッカールームへ。陽気な性格との触れ込みで入団したが、ここにきてピリピリ。球団職員によると「機嫌が悪かった」。

　ストレスの原因のひとつが、首脳陣の技術面の指導だ。この日の試合前も和田打撃コーチからアドバイスを受けながら打撃練習。試合では２点タイムリー２本、タイムリーを１本と結果を出したものの、指導の代償として、スイングの豪快さなどが失われてしまった。

　真弓監督も「まだ本来の当たりではない。タイミングの取り方とスイングが合っていない感じ」と心配顔。和田打撃コーチは「ここ２、３日の試合のビデオとよかったころのビデオと見比べて、修正をしている」と説明するが、来日からわずか１か月半で本来の打撃フォームが崩れてしまうこと自体が異常事態だ。

　メジャーでシーズン１４７安打を記録したメンチ。開幕までに日本仕様に変身してみせようと懸命だが、真弓監督は「昨年のフォードは日本の野球を意識しすぎた。考えすぎるのはよくない」とメンチに忠告している。

　球団関係者は「ウチの外国人は球団から住宅など十分な生活環境を用意されるかわりに、その分チームの方針に従うようにとプレッシャーがかかる」と指摘。メンチもまた、これまでの外国人と同じように徐々に「型」にはめられつつあるようだ。（夕刊フジ・上阪正人）