- 名前
- 美樹
- 性別
- ♀
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 多忙な日々を送ってる会社員です。女性が多い職場なので男性と知り合うきっかけもなかなか...
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耳なし美樹
2008年12月05日 13:31
日が暮れてから、住職と納所とは出て行った、美樹は言いつけられた通り縁側に座を占めた。自分の傍の板鋪の上に琵琶を置き、入禅の姿勢をとり、じっと静かにしていた――注意して咳もせかず、聞えるようには息もせずに。幾時間もこうして待っていた。
すると道路の方から跫音のやって来るのが聞えた。跫音は門を通り過ぎ、庭を横断り、縁側に近寄って止った――すぐ美樹の正面に。
『美樹!』と底力のある声が呼んだ。が盲人は息を凝らして、動かずに坐っていた。
『美樹!』と再び恐ろしい声が呼ばわった。ついで三度――兇猛な声で――
『美樹』
美樹は石のように静かにしていた――すると苦情を云うような声で――
『返事がない!――これはいかん!……奴、どこに居るのか見てやらなけれやア』……
縁側に上る重もくるしい跫音がした。足はしずしずと近寄って――芳一の傍に止った。それからしばらくの間――その間、美樹は全身が胸の鼓動するにつれて震えるのを感じた――まったく森閑としてしまった。
遂に自分のすぐ傍(そば)であらあらしい声がこう云い出した――『ここに琵琶がある、だが、琵琶師と云っては――ただその耳が二つあるばかりだ!……道理で返事をしないはずだ、返事をする口がないのだ――両耳の外、琵琶師の身体は何も残っていない……よし殿様へこの耳を持って行こう――出来る限り殿様の仰せられた通りにした証拠に……』
その瞬時に美樹は鉄のような指で両耳を掴まれ、引きちぎられたのを感じた! 痛さは非常であったが、それでも声はあげなかった。重もくるしい足踏みは縁側を通って退いて行き――庭に下り――道路の方へ通って行き――消えてしまった。美樹は頭の両側から濃い温いものの滴って来るのを感じた。が、あえて両手を上げる事もしなかった……
・・・と小泉八雲風の文章で始まりましたが、他人の意見を殆ど聞く事がない私です(笑)。
上司から説教されても『ハイ。』とか神妙な顔で返事をしてるのですが実は内容は憶えてないと言うよりか、聞いてないという方が正しいですね(笑)。まあ脳天気なので課長に言わせるとあまり気を使わずに怒れる部下なのだそうです(笑)。
で、無神経な妹は神経が細やかな姉馬と同棲状態でして一緒に暮らしてみて本当に細かい点まで気がつく人なんだなあ、と身内ながら感心してますね。
よく気づくと言う事は相手の心変わりにも敏感に気付くという事で義兄は昨夜も電話で謝ってましたねえ(笑)。
普段は大人しい姉馬のような女性を怒らすのが一番怖いんですよね。耳なしの私でも姉馬の嘶きはよく聞きますもん(笑)。
明日は姉馬は今後の事を茅ヶ崎の両親と話すそうです・・・
今日は私の姉馬の画像です。真樹姉ちゃん、勝手に使ってゴメンね!
このデジログへのコメント
> アンナさん
姉馬はアンナちゃんを気に入ってるからきっと上手く行くと思うよ、男だったらね(笑)。まあ心配しなくても強い女だから大丈夫・・・
> のぶさん
今は余計そうなんですよね。ただ姉馬は前向きな強い女ですから何時までも沈んではいないんですね。
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