「独占欲～Fall in Love～」

ねぇ･･･
もう･･･帰らないとダメ･･･？？



お互いにパートナーには嘘をついて
俺と彼女は週末の逢瀬の時を過ごしていた

土曜日の昼前に待ち合わせをして
彼女が行きたがっていた雑貨屋や家具屋を
二人で手を繋いで入って
これを買おうか、あれを買おうか
そんな話をしながら店を覗いて時間を過ごして
その後のランチでは
彼女が食べたかったイタリアン・レストラン
さっき見た店の話で盛り上がりながら
その後の二人だけの時間を
待ち遠しく感じながら･･･

ランチの後、ホテルに来て
二人で蕩けるように愛し合った

日曜の朝
今も二人はベッドの中だ･･･



ん･･･
やだ･･･っ･･･
帰らないで･･･



俺と彼女は裸でベッドにいて
俺に彼女のスラっと伸びた足を絡ませ
俺に抱きついてくる･･･



･･･なんて言ったら･･･
困る？？



そりゃ困るさ･･･
だって俺だって帰りたくないもの
君と別れたくないもの･･･


あは(^^)
冗談だよぉぉ～だ


少し顔ももたげ
俺の顔を見るように
そう明るくいう君


昨夜いっぱいしたもんね(>∀<)
ん･･･


思い出すだけで･･･
赤くなっちゃう･･･



そうだね
昨夜も沢山、君を愛した･･･
今日の朝もいままで、二人で愛し合ったよね
君の吐息
君の声
君の肌
全てが夢・幻のようだった
君が俺の胸の中にいる今でもね



でもね
ホントは･･･貴方を私だけのものに･･･
独占したいのよ･･･



あぁ
そうだね
俺もそうだ
君を･･･君を俺だけのものに
独占したいんだ･･･


なぁぁぁんて(^^)



君はそう明るく
いや少し寂しく笑った

そして君は俺の胸に顔を埋めながら
小さな声で歌の一節を口ずさんだ･･･


Darling, I need you どうしても
口にだせない　願いがあるのよ
土曜の夜と　日曜の
貴方がいつも　欲しいから･･･



ねぇ？
また、逢える？？



勿論さ
また、逢おうよ

俺も君なしでは生きては
いられないんだから･･･



(Fin)