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2012年12月24日 08:31
虎、『藤』浪で日本一獲る!中西C決意表明
サンケイスポーツ12月24日(月)7時51分配信
藤浪でテッペンを目指す! 阪神・中西清起1軍投手コーチ(50)が23日、大阪市内でトークショーに出席。来年に向けた一文字を求められると、迷わず『藤』と書いた。「藤浪で日本一を獲る」。ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=を低迷虎の救世主として、英才教育からエースへ育て上げる。
決してリップサービスではない。全国の虎党が歓喜した黄金ルーキー・藤浪の入団。期待の大きさは首脳陣も同じだ。藤浪晋太郎を“旗印”に、野球界を制覇する。司会者から来季へ向けた一文字を求められた中西投手コーチは、迷わず色紙にペンを走らせた。
『藤』。意味するのは、もちろん、ただひとつだ。
「藤浪で、日本一を獲る。藤浪くんでね。ドラフト1位を、抽選で獲れた。それだけの運がある。富士山の日本一とかけてね」
日本で一番高い山の「フジ」にも重ね合わせた。もう頂上しか見えない。甲子園を春夏連覇し、国体も制した高校3冠投手。そんな地元のスターを、ドラフト1位抽選12連敗中だった虎が、28年ぶりに引き当てた。藤浪を当てた時点で、すでに阪神は勝ち運を授かったというわけだ。
あふれる期待感、ワクワク感。同時に1軍担当の同コーチには大きな責任がある。どう育てるか。「まずは見てから。(来年1月)10日の新人合同自主トレが待ち遠しい」と目を細めたが、頭の中に描くプランはある。
来年2月、1軍の沖縄・宜野座キャンプへ連れていく条件を、「健康状態。投げる体力」と明言。「問題がなければ1軍? ありえると思う」と話した。これは現在、大阪桐蔭高でボールを投げながら猛練習している藤浪にとって、さほど高いハードルではない。担当の畑山スカウトも入念に練習を視察しており、「寒いから無理しないようにとは言っているが、ちゃんと本人も考えてやっているから心配はないよ」と太鼓判。1軍キャンプスタートには、支障がない状況だ。
一方で、キャンプでのブルペン投球の開始時期については、通常より遅らせる予定。「急いで投げさせるということはない。最近は大学、社会人の投手より、高校の投手の方が体が強かったりするけれど。まずは高卒ということを、しっかり認識してやりたい」と中西コーチは説明した。
4年間、2軍で投手コーチを務めた経験も、全力でつぎ込む。これほどの逸材、素材。失敗は許されない。言葉通り、必ず藤浪で日本一を成し遂げる。
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