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阪神Ｄ２・北條、藤浪と将来トラ背負って立つ！

サンケイスポーツ12月3日(月)7時51分配信
阪神Ｄ２・北條、藤浪と将来トラ背負って立つ！
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球場見学した藤浪晋太郎（左）と北條史也＝甲子園球場ス（撮影・白鳥恵）（写真：サンケイスポーツ）

　阪神のドラフト１位・藤浪晋太郎投手（１８）＝大阪桐蔭高＝ら、ルーキー６人が２日、西宮市の甲子園球場などで体力測定、施設見学を行った。

　１０１日前の激闘が蘇った。灼熱（しゃくねつ）のこの場所で火花を散らせた。今、そのライバルが隣にいる。阪神のドラフト２位・北條が藤浪と次代を担うことを約束した。

　「藤浪と一緒のところに飾ってるのがうれしかった。阪神の歴史がある中で本当にうれしかった。高校では（お互い）優勝と準優勝でチームの中心だった。次はタイガースで将来、藤浪と一緒に頑張っていこう、という気持ちになりました」

　球場内にある甲子園歴史館の見学。ＯＢのグッズの中に自分たちのユニホームなどが飾られていた。漆黒のバットを手に藤浪と並んだ。８月２３日の甲子園決勝戦が脳裏に浮かんだ。藤浪の前に完封負けを喫した悔しさ。バックスクリーンに２連発した準決勝（対東海大甲府高）での手応え。さまざまな思いが北條を奮い立たせたのだった。

　実は直前に甲子園クラブハウス内で行われた体力測定ではちょっとだけヘコんでいた。

　「みんなより全然ダメで、これから頑張りたい。体幹とか腹筋もそうですし、ほとんど…。背筋とか握力とか（ルーキーの中で）一番低かったと思います」

　背筋は１７０キロ台でワースト。右手の握力も４４キロしかなかった。首脳陣からは「伸びしろがある」とねぎらわれたものの「甲子園でホームランを４本打ったのはマグレかなと思いました」と自虐的になるほどだった。

　「（金属から）木（製）バットになるし、鍛えないと打球は飛ばないと思う」

　チラリと見えたプロのレベルの高さ。だが、志は変えない。聖地を沸かせたビッグ２が手を携えて未来の虎を背負う。