冷静にみるイジメ問題

大津の中学生自殺事件が
警察、教育委員会、マスコミまで巻き込んで
大きな問題になっている。

イジメは良くない！
私もイジメられたから被害者の
苦しい気持ちはよく分かる！
自殺した彼の訴えに耳を貸さなかった
教師たちも教師として失格だろう。
そしてイジメの事実を隠そうとする
校長、及び教育委員会、警察といった公務員の方々。
そして被害者が死んで謝罪もしないで他の学校へ逃げた加害者。
こいつらは犯罪者として起訴されるべきだと思う。

でも、この問題の一番見逃せないところは
ネットの不特定多数の人間たちが
こういう事件をきっかけに突然、敵になったり味方になったり
することだろうと思う。
加害者の個人情報はあれよあれよというまにネットに公開され
ネット住民による一斉攻撃が今もすごい勢いで行われている。

人権という盾に守られた加害者を
ネットの住民たちは容赦なく断罪していく。
しかしそこに何か正義感があるのかと言えば
ちょっと疑問だったりもする。

私たちは心のどこかで
悪いことをしたやつ、許せない奴、とにかく叩ける奴を探しているのはないか？
出る杭も許せなければ、凹む杭も許せないのが日本人なのだろうと思う。
今までそういう日本人特有の自浄作用が
ホリエモンとか村上ファンドみたいな異端児を
刑務所にぶち込む原動力になったのではないのかと思うのである。