- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】60-1、夜と霧。
2012年02月16日 20:55
闘い済んで予鈴が鳴り。
午後の授業が始まる。
魔法少女しつつお勉強。
中高生は辛いよ。
それでも文句言わず一応はやれるんだから、大人から見れば羨ましいが。
魔法少女は眠気を伴う疲労感があるから、午後の授業はなかなか頭に入らない。
香住学園の教職員達は理解がある(敵が主に攻めてくる街だから)ので助かるが、他校だと魔法少女は不利な立場になるだろうな。
だから一般に魔法少女は魔法少女であること、或いは能力を有することをひた隠ししてるのかも知れん。
まぁこの街の魔法少女たる魔法騎士はそういうのがないからお気軽だ。
茜が放課後に起きると、誰からでもなく要点をまとめた紙が置いてあった。
「皮肉な事にクラスの平均学力が上がってるらしい」
それを拾って小春は言った。
「そんなこと、どうでもいいです~」
と茜。
「寝るなっ!帰るか部活!」
起こそうと試みる小春。
「そういえば、茜ちゃんの立志の言葉って何だったんだろうね?」
かずねが切り出す。「トリを取る」と自信満々だったがお流れになっちゃったアレだ。
「それは幼なじみとしても興味あるね」
放課後の教室はひともまばらだ。
「you!今発表しちゃいなよ!」
かずねが焚き付ける。それもそうだと、茜が教壇に登る。
「おおっ?」
まばらなクラスメイト達が茜の発表があるとしり、教壇を注目する。
「立志にあたりましてわたし、清澄茜は宣言しますっ。わたしの将来の夢は……」
一同息を呑む。
「…お嫁さんですっ!」
ずがああああん!
呆気に取られたクラスメイト達が茫然自失となる。
結構深い解説を説明する茜だったが、そこは馬耳東風だった。
「なるほど。ギャグで立志式を閉めたかったわけだね」
小春は感心した。
「ちっ違うですっ。わたしは本気で……」
誤解されてるようだが。
そんなこんなで部室。
「原点に帰りましょうですわ」
と、唐突に切り出す千歳。
「原点?どゆこと?」
小春が首を傾げる。
「わたくし達はなんのために闘ってるのでしょうかですわ?」
考えずに小春は回答する。
「この街を守るため、自分のため、家族のため……」
答えは風の中だった。
「どうして街を守る事が自分のために繋がるですの?」
「いや、困ったひとを見過ごすのは良心が痛むみたいで」
と言う小春。
「それは小春の性格ですわ。茜さんや麻衣子先輩や琴さんには必ずしも当てはまらないですわ」
「ん~。でも人間って本質的はそういうもんじゃん」
小春は性善説なんだろうか。
「…はぁ…三年前の有希さんみたいな事いうですわね。とにかく話を進めますわ。敵はどうして攻めてくるんでしょう?」
敵、ネオバビロニア帝国はなぜこの世界を攻めてくるのか。
「そんなの三年前から魔法少女やってる千歳の方がわかるじゃん」
「わかりませんわ。むしろ近年始めた茜さんや小春、琴さんやかずねちゃんだから見えてくるものがあると踏んだのですわ」
「あたしもわからないよっ!ただ言えるのは敵さんは根っこから悪党ではないって事だよ」
「それですわ!その視点でもっと聞かせてくださいですわ!」
「スターどっきりマル秘報告のオッサンは友達の死に涙するイイヤツだったよ」
注、スターリンの事です。
「悪い事して喜ぶというより、一生懸命宝捜ししてる子供のような目をしているよ」
茜がうたた寝から目をさました。
「それなら心当たりがあるですっ…「聖杯」ですっ」
続く!
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