借金完済まであと一つ

阪神３連勝！ついに借金返済まであと「１」

サンケイスポーツ7月18日(月)21時10分配信
阪神３連勝！ついに借金返済まであと「１」
阪神・ブラゼルの先制のタイムリー二塁打＝マツダスタジアム（撮影・前川純一郎）（写真：サンケイスポーツ）
　（セ・リーグ、広島０－５阪神、９回戦、阪神５勝４敗、１８日、マツダ）阪神が３連勝で、ついに借金を「１」に減らした。ブラゼルが２打席連続タイムリー、３打点の大暴れ。先発のスタンリッジは９回を８安打無失点に抑え、今季２度目の完封で７勝目。投打の外国人が活躍し、借金返済は目前だ。



　波に乗り切れていなかった男が、広島の夜空に心地よい打球音を響かせた。試合開始早々、ブラゼルのバットが火を噴いた。

　「初回に、しかも二死からつくったチャンスを生かして、先制できたはよかった」

　一回だ。広島先発の福井の立ち上がりを攻めた。簡単に二死を奪われたが、好調な打線が勢いを見せつけた。鳥谷が四球を選ぶと、新井が左前打で続く。一、二塁と好機を広げると、ブラゼルがウップンを晴らす一振りだ。

　４球目の外角フォークに踏み込み、シャープにバットを振り抜いた。低い弾道で左中間を破り、２点を先制。最近５試合で１９打数３安打、打率・１５８の１打点とくすぶっていた男が、打線に火をつけた。

　三回に試合の大勢を決定づけた。一死から新井が右前へポトリと落とす二塁打を放つと、再び背番号「６７」が快音を響かせた。

　「追い込まれてから、うまくコンパクトに打つことができた」と納得のスイングで外角直球、１４１キロを左前へ。２打席連続の適時打でリードを３点に広げると、運も虎を味方した。

　関本の四球を挟んだ一、二塁から、金本の二塁正面へのゴロで、広島は併殺を狙ったが、遊撃手の木村が一塁へ悪送球。二走のブラゼルが一気に生還すると、続く藤井彰が左中間突破の適時二塁打をお見舞い。５点差に広げ、福井をこの回でＫＯした。左の大砲が目を覚まし、チームの勢いを加速させた。