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虎５発！新井満塁弾、金本先制弾で中日と０・５差

サンケイスポーツ7月17日(日)22時29分配信
虎５発！新井満塁弾、金本先制弾で中日と０・５差

　（セ・リーグ、横浜９－１２阪神、１１回戦、阪神６勝５敗、１７日、横浜）阪神が本塁打５発を含む１８安打１２得点で大乱戦を制し、２位・中日とのゲーム差を０・５に縮めた。



　大勝から一夜明けても、左翼席の夏祭りは続いた。金本が２夜連続の強烈な一撃。夏場の大爆れを告げる先制パンチで、あっという間に主導権を握った。

　「打ったのはまっすぐかシュートか。うれしいです」

　二回二死一塁。静かに始まった試合の空気が一転した。変えたのはアニキの一振りだ。１ストライクから２球目に思い切りバットをぶつけた。快音と同時に４５度の放物線が舞う。右中間スタンドにまっすぐ吸い込まれていった。５号先制２ラン。前日１６日の４号は８４打席ぶりだった、今度は一瞬。今季初めて２試合連続でアーチをかけた。

　前夜の一発で通算１４７５打点。歴代９位の山本浩二氏（元広島）に並んだ。「浩二さんはカープファンにとっては神様。浩二さんは１８年しかやってないし、自分は２０年。試合数が違うし、単純に比較するもんじゃない」。憧れのミスター赤ヘルで、プロ入り時も阪神へのＦＡ移籍時もお世話になった監督。謙そんしながら、重みをかみしめた。それから、わずか１日。恩師を追い越し、単独９位に躍り出た。

　今季初の６日連続出場。アニキが元気なら、当然ベンチは盛り上がる。次打者の藤井彰も続いた。追い込まれてから高めの直球に思い切り腰を回転させると、一見力のない飛球が、意外に伸びた。ポール際の左翼席最前列へ。最短距離のアーチが飛び込んだ。

　「神風吹いてます」

　本人もビックリの今季２号だ。風はホームからセンター方向。切れると思って打席に立ち止まっていた小兵が慌てて走り出した。ベンチは１０得点で快勝した前夜のまま。手荒な祝福で最高潮のムードに達した。

　相手先発の三浦は、阪神戦は通算９０試合で４１勝１７敗。言わずとしれた虎キラーも過去の話だ。四回にもマートンの２点適時打でＫＯ。三浦を四回途中６失点でマウンドから下ろした。

　だが、先発の能見が６点リードを守りきれなかった。六回途中５失点でまさかの降板。２番手・榎田も打ち込まれるなど、６点差を引っ繰り返されたが、前夜は１６安打１０得点。好調な虎打線は黙っていなかった。

　七回に先頭新井が左中間席へ８号同点弾。関本の今季１号で勝ち越すと、八回には新井が２打席連続の９号満塁弾を叩き込み、勝負を決めた。