甲子園でG迎え撃ち！

やっぱり阪神・新井やろ！４番やろ！

サンケイスポーツ7月12日(火)7時51分配信
　甦れ、４番・新井！阪神・和田豊打撃コーチ（４８）が１１日、秋田空港で、６番降格中の新井貴浩内野手（３４）について「１日も早く（４番に）戻れる状態になってほしい」と理想の打線は４番新井であることを強調した。１２日の巨人戦（甲子園）から、前半戦最後の９連戦。浮上のカギはやはり４番新井しかない。　

　４番・新井－。この軸が決まってこそ、３位に甘んじている虎の本当の反撃が始まる。１２日から始まる前半戦最後の９連戦。コメントすることなく帰阪した真弓監督に代わり、和田打撃コーチが、４番回帰を求めた。

　「このまま（の打順）でいくか、変えていくかはまたあした考えます。ただこちらとしては、１日も早く（新井が４番に）戻れる状態になってほしい。開幕もそれでスタートしたわけだし」

　打撃不振で、７日の中日戦（ナゴヤＤ）から６番に降格した主砲だが、９、１０日のヤクルト戦（秋田）では８打数３安打。兆しは見え始めた。その一方、新井降格で打線に異変も。１番から４番に入ったマートンは先のヤクルト戦２試合で１０打数１安打。マートンに代わり２番から１番に昇格した平野も１３打席無安打と流れがよくない。

　同コーチは「打線を動かしたことでいい（方に働く）選手もいれば、ちょっと…（状態を落とす）という選手も出てきている。そこらへんの兼ね合い」と周囲への影響を懸念。新井が完全復調したわけではないが、４番に置いた方が、打線の流れは間違いなくいい。

　「誰が相手というよりも、一番流れがいい打順でいきたい。球宴前の９連戦は、そういう戦い方になる。監督の考えもあるし、あした球場にいって（各自状態を）見てから。新井も徐々に、上がっている感じがある」

　直前まで見極めるが、やはり、４番・新井で再発進したい－。それが首脳陣の思い。和田コーチの期待を、新井は受け止めた。

　秋田空港に姿を見せた背番号「２５」は打順降格で気持ちが楽になったことは「ないです」と言い切った。

　「いろいろな気持ちとか考えとかありますが、とにかく一生懸命にやっていく。プレッシャーとかは考えない。（相手投手など）余計なことは考えず、自分のスイングをする。その１点です」

　雑念を振り払う。だからこそ一心不乱に汗をかいた。伊丹空港に到着後は甲子園に直行。午後１時から１時間ほど、バットを持って室内練習場にこもった。休むより、動く。それしかない。「暑いのは慣れている。暑いのは好き」と力強く話すと９連戦について「とりあえず１戦１戦の積み重ねだけど、全部勝ちたい」と前を向いた。対巨人は今季打率・３１４。聖地の伝統の一戦で、必ず、甦ってみせる。

　和田コーチは「新井が４番に戻れば落ち着く。そこまでは、やりくりしていくしかない。監督としっかり話し合っていきます」と話した。借金「４」で迎える球宴前の９連戦。やはり新井にチームの浮沈がかかる。

最終更新:7月12日(火)7時51分

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