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四寒三温

2006年02月27日 01:38

三寒四音、こういう言葉が昔からある。 まだ少し早いかな、という気がしないではないが、この数日そういう気になった。 この間ここで、もう春か、と書いたが、いや、まだそうじゃない、というのがこの何日かである。 そうすると今は四寒三温かもしれぬ。

土曜日、いつもの如く昼を廻って目覚め、そんなはずではなかったのに目覚ましをつけておかなかったからこうなったまでで、まあ健康な睡眠であると自然の調節ぶりを寿いだ。

快晴であるからゆっくりブランチをとって、といってもいつもと寸分たがわず毎日機械的、自動的に採るものを口にするだけなのだが、ラジオであと一週間ほどに迫った地方選挙についてこのままでは前回後退した労働党が持ち返すのではないかと言うのを聴きながら3日ほど前にスーパーの買い物の際、入り口でこの地区のキャンペーンに余念のない党員と立ち話をした際にもらった、その労働党シンボル紅薔薇一輪に目が行ったのだった。

うちを出るとき柵の前の芝生でミミズを釣り上げるのに忙しいクロウタドリの黄色い嘴を踏みつけそうになって慌てたのだが鳥のほうも別段飛び立つわけでもなくチョンチョンと3,4回跳ねて脇にのいただけだった。 自転車マーケットに出るのに気持ちのいい青空の下、気温が多分4度ほどなのにか、だからなのかは定かではないが春の牧場の匂いがする。 

戻った寒さに、しっかり自転車を漕げば暖かみが戻るだろうと自転車専用道の人の列に加わったのだが前に若者カップルがいて、ジーンズの女の方がサイクリング車の上で健康な尻の形を見せて動くのが見える。 オランダ語では尻の側面の丸い部分を「尻のほっぺた」と表現するのだが、この両方のほっぺたと股上の長いジーズに通った綿のベルトがよく丸々とした張りのあるほっぺたに引かれて切れそうなまでに下に引っ張られるのが見えた。 皮のベルトではここまで下に引っ張られないだろうと思い、これが皮と綿のベルトの違いなのだなあと思った。 

考えてみれば昨日でも買い物に付き合った街中でさんざん若い娘の尻の上を見せられた。 元気なTバックまでも気温3,4度の中で晒すのだから様々な色の肌が元気に春を待たずとも陽を浴びようと闊歩する、いや鉛色の空でもこうなのだろう。 自分にとっては普段見ないものが目の前に展開するので興味に曳かれてうちの女子供たちが買い物をする間ぼやーっとこのように時間をつぶす以外にすることがなく目の鍛錬と情報収集に励んだのだった。 忙しく幾つかの服をかかえて何回めかの試着室に向かう娘にそういうのはこのごろのファッションかと訊くと、ゴシックとかいうファッションから今は多少は他に移っているらしい自分の娘が、あんなもの今に始ったことではないと無知な親父に関心がなさそうにつぶやくのだった。

と、ここまで書いてきてふと、この三寒四温をネットの辞書でひくと冬の気象現象と出ていて、他の権威ある辞書では冬の前後の華北、華中、満州朝鮮の気象現象とある。 これだけ期間、地域に幅があれば夏でなければいつでも使えるということか。 いや、そうでもなさそうだが。 それに、ここオランダでも適用できそうだし、わりあい融通のきく言葉なのかも知れないとも思う。 寒さに重点をおけば、こういう言葉はないのだろうが、四寒三温。 その寒さの中で暖かさに視点を移せば三寒四温ということで寒いのだけれどもう寒さ以上に暖かさが訪れている、ということなのか。 で、ここの現在、春のような日差しではあるものの温度においては四寒三温で、先週の、もう春か、はまあだだよ、というのが今のところらしい。

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