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見たDVDなど Feb. 06 (11)

2006年02月13日 05:42

French Connection 2 (1975) Dir. John Freinkenheimer, Gene Hackman

観るつもりは全くなく、息子にヴィデオ撮りを頼まれていたのでどんなもんかと二時間近くもある映画の終わりごろから夜中のテレビ画面で観た。

何年も前に見たきりで結末を忘れていた。 最後の数秒が記憶になく、それで続きをどうして作らなかったのだろうかと不思議だったくらいだから、いいかげんな見方だった。

それに、ポテトチップスでビールを飲みながら観ていて愚かにも下唇を噛んでしまった。血の味をビールで流したときに画面ではマルセーユのアラブ地区での麻薬製造工場でのマフィア警察のドンパチでやはり血が流れていた。

1975年当時のマルセーユの町の様子が背景として出てくるのが今回は特に面白いと思った。 前回は、何年前か忘れてしまったけど、やはり何回見ても、ポパイ警部が異国で惨めな麻薬中毒者に仕立てられていくプロセスと無残にそこから抜けていく様子が映画史上に残る反麻薬キャンペーン教育フィルムになるのではないかと考えていたのだけど、今回は走っている車に目が行ったのだった。

こちらに来て金に縁が薄かったことから、これは今でも事情は変わらないけれど、とにかく安い車をと、それでもそんな車でも補修の部品メンテナンスの事も考えてどこにでもあるフランス車で、乗り心地のシトロエンルノープジョーシトロエン、と芋づる式に乗り続けてきて今、プジョー406ブレークというステーションワゴンだからこの25年間の少なくとも初めの5年間乗っていた車が画面で走っているのを眺めていると、一生懸命ドイル警部が彼の田舎モノぶりとは対照的に全ての面で魅力のある文化的に洗練されたマフィアボスの乗るバスを追いかけて走る走る、その周りに写る車に、あ、あれは2年乗った、ええっと、どこで故障して苦労したのだっけ、あ、あれは頑丈だったけれどドアが腐食して外れそうだった、とかの懐かしい思い出に引っ張られてリハビリで鍛えた足を駆って走るポパイから目が離れそうになるのだった。

走る走る、といえばD.ホフマンの「マラソンマン」でL.オリビエ扮するナチ残党の恐怖の台詞「Is it safe? ,,,,,Is it safe?,,,]から逃れた多分コロンビア大学政治学専攻のホフマンが走る走る、が記憶に残っていて思うだけで胸が苦しくなるのだけど、この F.Connectionでは特にカメラがいい。マルセーユの港町近くの雑踏でボスを追うカメラの一瞬の動きに背景が混じり魅力ある日常を加えて、ストーリーの流れを画面に取り入れ観客の目をひきつけるのに成功しているからだろう。

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