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六月の蛇 A Snake Of June

2006年02月14日 00:48

監督: 塚本晋也   出演: 黒沢あすか 神足祐二 塚本晋也

2002年   77分

学生の頃、写真をやっていたことから仕事を始めてからは写真は見るものの自分で撮る事はせいぜい家族写真メモのためぐらいでしかないので、いつかドイツ局の深夜映画で切れ端を見た「アメリカン・ジゴロ」の日本版の白のスーツ帽子姿のチンピラが雨中、公園の近くで撃たれるシーンがあったのと選び違えたこの映画を観て久々に酢酸の臭う暗室の洗浄漕に揺れながら沈むイルフォード富士などの印画紙に反射する緑だセピアコバルトブルーの色を思い出した。

それに今でも時々今でも時々思い出す、70年ごろに予備校の授業を抜け出して潜りこんだ名画座の ATG映画 羽仁進の「青春地獄篇」の不思議なイメージ秘密クラブのシーンでよみがえりその映像のウイットに奇妙に倒錯の重暗いストーリーにちょろりと冬の光が射したのだった。

それに、カメラ、監督が白黒写真思い入れが強いのだろう上に、皮膚感覚で視覚を喚起する作家赤坂真理もどきのストーリーに入り込み、自分が演じ、DVDにも光沢を控えた写真を添えるとなると、ちょっと10年後を意識しているのかと勘ぐりたくなるような、外国の映画祭で評価を得た業界映画かもしれないと思った。

命の電話、潔癖偏執、ポストモダンインテリア、そしてこの画調で2002年の現在なのか、それにしては性描写にあくびを禁じえない。

蛇足

ここまで書いてタイプミスでSnakeがSnaleになっていて、そういえば何回かSnail蝸牛がイメージとして出ていたがその分性描写に工夫がほしかった。 ロマンポルノ叙情性はどこへ行ったのかとも自他共に苦笑が出る。

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