筆おろし・・・いきやすい体

指先が胸のふもとを

丸くまわるようになぞる

丸く円を描きながら

少しづつ頂に向かっていく

「あ・・・」

声が小さく漏れる・・・

じれったい・・・

でもそのじれったさが・・・

わたしの神経をそこに集中させる

わたしの手はシーツを強くつかんでいる

この指が頂上で待ち焦がれている

わたしの乳首にたどりつくときを

感度を最大にあげる・・・

わたしの体と頭にはそれが・・・

組み込まれている・・・

そう主人がわたしを・・・

作り変えた・・・

たいそうな言い方だけど・・・

そういう言い方しかわたしは思い浮かばない・・・

主人のことを思い浮かべる・・・

あの人はどんな気持ちで家にいるのだろう・・・？

多分　冷静だ・・・

でも　内心はかなり複雑だ・・・

それを　別な何かに置き換える方法を

あの人は知ってる・・・

そして　その方法が　わたしだ・・・

わたしはそれを知っている・・・

24時間　このホテルは滞在できる・・・

そういうシステムらしい・・・

その意味は・・・

そういうことなんだろう・・・

だからわたしは・・・

わたしの欲望のおもむくままに・・・

「あんっ・・・」

渡部くんの指が乳首にたどり着く

体がすこし跳ね上がる・・・

自分ながら　わかりやすい体だとおもう・・・

「ふっ・・・」

指先がわき腹をなぞる

そして腰に・・・

少し腰を浮かせる・・・

浮かせたわけじゃない・・・

浮いちゃった・・・

そして外腿へ・・・

足の指が丸まる・・・

ふくらはぎへ・・・

そしてかかと・・・

足の裏・・・

普通だったらもちょこい・・・

でも・・・心地よい・・・

「あうん・・・　あっ、ああん・・・」

足の指を一本一本指でなぞられる・・・

指は再びふくらはぎへ・・・

左右の膝の内側に手の平が・・・

内腿へ揉むようにして

足を開かせるようにして・・・

登ってくる・・・



目を閉じていてもわかる・・・

足を押し開きながら・・・

渡部くんの向かう先・・・

見てるもの・・・


開ききった・・・

異常なまでに熱をもって・・・

淫らな汁を溢れさせている・・・

「あう・・・、ああ・・・」

内腿を揉むようにして

近づいてくる

そのたび　わたしの口から声が漏れる・・・

上半身をそらして・・・

「だめ・・・いや・・・」

あそこに触れられた瞬間に・・・

いってしまうかもしれない・・・

渡部くんの動きが止まる・・・

ああ、　いやだ　・・・

だめ、いや　を言葉通りにとらえちゃった・・・

「気にしないで・・・続けて・・・」

この　停止が　かえってわたしを乱れさせる

寸前で焦らされた気分になる・・・

「いや、だめ・・・」

今度は止まらない・・・

そう・・・早く・・・早く・・・

指があそこに・・・

「あああ・・・」

そして開かれる・・・

「いやっ、だめっ　い、い・・・」

あと少し・・・

そして指がクリを下から・・・

「はっ・・・い・・・っく」

体をのけぞらして達したわたし

「はあ、はあっ・・・　わた・・・べ・・くん？」

突然のわたしの動きに

びっくりしている・・・

なんか・・・　ここまで来るといらっとする・・・

「いっちゃったよ・・・」

[えっ？]

「もう　いいっ・・・」

[えっ？]

「今のわたしは・・・


渡部くんのものだから・・・


触って舐めて・・・



　　　　　　　　　　　　　・・・好きにして」