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あこがれ34 試験

2009年08月13日 00:23

あこがれ34 試験

「それじゃ勉強しよう・・・まずはテストするから、英語・・・時間は45分」
パソコンの横のデスクに座らせて、
「開始」
2日かけて作っておいた問題で、恐らく半分出来たら良い方
高校2年終了時の問題になっています
・・・「やめ、15分休憩して次は世界史

「習っていないのが、殆ど」
「煩い・・・私は2年の6月には国立入試問題が、ほぼ全教科8割出来ていた」
「何か言う事は?」
「ありません・・・せんせい」
「何点取れていると思う?」
「40点くらい」
採点してみると35点で、答案用紙と答えの用紙を渡し、

「話にもならない。 これで推薦が貰える?・・・冗談じゃない。 私ならやらない」
出来る子の落とし穴、与えられた事だけは出来ても応用力がなく、少し言い方が変わるだけで答えられない。
世界史は65点取れていて、これには感心しました。
「何点だと思う?」
「50点」 渡すと
「イエーイ・・・65点」
「良く出来ている・・・少し驚いた。世界史は好き?」
一番好き

「明日は数学古典テスト
「えっ? 英語と歴史って」
「煩い・・・バカだから全教科教える・・・何か?」
「ありません・・・せんせい」
「宜しい・・・では明日の問題の参考資料」

5枚ずつのレポートを手渡すと
「この中から出るんですか?」
「恐らく何問かは・・・何か問題でも?」
「いいえ、ありません・・・せんせい」
「宜しい、ではチェックしておく様に・・・顔がうんざりしているよ。嬉しくないの?」
「うれしいです・・・せんせい・・・今のわたしの時、国立の8割も出来たの?」

「そう、兄は一年の時にほぼ100パーセント正解だったらしいよ」
飛び級出来たけれど、親父がさせなかった」
「何故かなー?」
高校生活は、大学以上に楽しいからと父から聞いた」
「へー、お父さんに一度お会いしたい」
学会とか講演で、ちょくちょく東京に来るから会ってやって。親父は娘も欲しかったんだ・・・兄貴結婚した時、一番喜んだの親父で、やっと娘が出来たって。だから美咲が会ったら知らないよ・・・いつ一緒になるのかと煩いから」

「でも、わたしまだ16だし」
「関係無いね・・・女の大人は16、男は25、これが親父の口癖」
「25歳?」
「そう25歳・・・それだけの差が女と男は有ると言って聞かない」
「それじゃ、わたし達ぴったり」
「だから知らないよって言ったの」

「こんな子供の今のわたしでは、お父さん気に入らないわよ、きっと」
「いや、間違いなく気に入るね」
「何故?」
「頭が良くて、優しくて、美人で胸とお尻が大きい・・・何より料理が上手い」
「さっきはバカと言ったわ」
「試験の出来る人が、頭がいいのでは無いよ」
「そうだけど・・・何か、今日は貶されたり褒められたり」

「一言で言って上げようか? 美咲のこと」
「何か怖いな。 でも言って」
「・・・いい、おんな」
「本当?お世辞じゃない?」
「信じて良い・・・嘘ではないから」
机の椅子から飛び出て、抱き付きました。
お世辞じゃないよね・・・嘘でもないよね・・・信じていいのよね」
「ああ、いいよ」
「今日は人生で、三度目の幸せな日」
「一度目は貴方に電車で助けられた日でしょう・・・二度目は先々週の金曜日でしょう・・・そして、今日・・・あー、こんなに幸せでいいのかなー」
いいよなー、こんな事で幸せだと思えるのは。
絶対に男ではこうは行かない。

・・・・・「幸せなわたしに、お願い聞いてもらえる?・・・生理の予定、明後日なの」

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