- 名前
- 亜衣
- 性別
- ♀
- 年齢
- 37歳
- 住所
- 栃木
- 自己紹介
- はじめまして☆栃木在住の20歳、亜衣です♪♪楽しくHなチャットしてくれる人、わたしの...
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切ないアイの物語w♪vol.15お金
2006年03月31日 01:14
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お客さんにもいろいろな“種類”がいた。
とにかくリードしたがるお客さん、
リードされたがるお客さん、
強引に挿れようとするムカツクお客さん、
(そんなときには、お店に連絡しますよ?と脅した)
Hなことはしないで、時間内の間、ずっとわたしとお話をするお客さん。
本当にいろいろだった。
どんなお客さんがわたしを“注文”しても、
わたしには、“レンタル時間”に合ったお金が手に入るのだ。
だいたいのお客さんは90分。
そうすると、福沢諭吉が2枚もらえる。
わたしは、福沢諭吉をいつも同じゴミ箱に捨てていた。
本当に必要ない紙切れ。
駅に着いたとき、車を降りる前にオーナーから受け取るモノだった。
わたしは何事もなかったかのように、コインロッカーから学生服を取り出し、
トイレで女子高生に変身する。
いや、むしろ女子高生が本職なのだが・・・・。
そして、そのまま家に帰り、部屋に引きこもる。
既に日課と化していた。
女の子の部屋にしては、散らかっている。
学習机の上は、必要のない学校の教材が山のように積まれている。
彼や西方くんにもらったヌイグルミが、ベッドにたくさんある。
もちろん、その中には、彼が子供のためにくれた、あの白熊もいた。
男の人が、わたしの部屋を見たら、
きっと、ガッカリすると思う。。。。
わたしの頭の中には、いつも西方くんがいた。
そして、囁いてくれる――「そんなことしてても、亜衣は亜衣だ」
そう、西方くんに中絶手術をやったことを告白した日に、西方くんが返してくれた言葉。
わたしに一筋の希望の光を与えた言葉だった。
それから、もう一言――「傷物だし」
その言葉を囁かれたとき、わたしの中には、“無心”が現れる。
“心が無い”
感情が持てないこと。
楽しい、嬉しい、悲しい・・・・そんなものはもうわからない。
ただ、強い“怒り”と、自分への“憎しみ”だけが残る。
夜が明けて、日が昇り、心を無くしたわたしは仕事へ行く。
「はい、お疲れ様」
オーナーがわたしに受取書のサインを求めた。
わたしはクセのある文字で『あい』と書き、そこに記入されている金額を受け取る。
今日は4.5諭吉、つまり、4万5千円。
「亜衣ちゃん、すごい人気なんだよね~」
オーナーが言った。
「4時までじゃなければ、もっとたくさん稼げるよ?」
「帰りが遅いと、親が心配するから」
今日は予定勤務時間をオーバーしている。
「こっちに一人暮らししないの?」
「無理ですよ~」
わたしは車を降りて、歩いた。
最初の行き先は、切符売り場ではなく、いつものゴミ箱。
そこに、ゴミ箱をあさる汚らしい格好のおじさんがいた。
わたしはその人を一目でホームレスと判断した。
「おじさん、ちょっといい?」
わたしがそう声をかけると、ホームレスは驚いて反射的に体をビクリと振るわせた。
ホームレスがゴミ箱から1歩離れたので、わたしは今日のお金をそこに押し込もうとした。
「お姉ちゃん、それ、捨てるんか?!」
ホームレスがガラガラな声で聞いてきた。
「うん」
「どうして捨てるン?」
「だって、必要ないもん」
ホームレスは驚いて目を丸くした。
その顔をいまでも覚えている・・・・。
「そんなこと言ったらいけない。このお金はキミの親が一所懸命に働いたお金だろ?」
「わたしがさっきお仕事で稼いだものだよ」
わたしは冷たく言った。
はやくこんな汚らしい人から離れたい。
そう思っていた。
「大切にしなさい。わしなんか、お金をもらえなくなって、全てを失った人だから・・・」
「いつもあさってたの?」
「あぁ。毎日あさってる。ある日突然、偶然に2万を見つけた。でも、偶然じゃなかった。最近では毎日万札が入ってる。それは、お姉ちゃんのせいだったのか」
「そうだろうね。今日は4万5千円だよ」
そう言って、わたしはホームレスに手に中でぐちゃぐちゃになったお金を渡した。
「言っておくけど、汚いお金だよ?体売ってるんだ。一所懸命でもなんでもない」
わたしが立ち去ろうとしたとき、ホームレスが言った。
「お金が汚くても、お姉ちゃんはキレイだ」
わたしは耳を疑った。
なんだ、このホームレスとも思った。
「わしは見るからに汚いし、ゴミ箱をあさるという行動も汚い。お姉ちゃんのやっていることも汚いかもしれんけれど、
わかっている、お姉ちゃんはわかってる。
だから、汚くない。お姉ちゃんはキレイだ」
わたしは駆け足でその場から逃げるように立ち去った。
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いまでも覚えています。。。
ホームレスさんは元気なのかなぁ・・・・
って、宇都宮に行くたびに、ゴミ箱の前を探してみますが、再会は一度もありません。。。
コメントへのお返事はいつもメールですが、気にしないでください!(><)
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このウラログへのコメント
デジログ訪問ありがとう! 同じ栃木のぽほほです 以後 よろしく!
あした逢おうか!
亜衣は亜衣だし、傷物でも何でもない。むしろ若く輝く可愛い女性だと思う^^俺も含め男には気をつけてね~
自分の知らない世界感だ。軽く感動しました。世の中綺麗事だけじゃ収まりきらないっすよね(´∀`)
なんて良い話だ;どんなドラマよりも素晴らしく、感動した!!
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