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他所の妻1-4/時間がないの

2009年02月20日 02:19

他所の妻1-4/時間がないの

男が地下の駐車場に降り、車をドアから良く見える場所に移動する
車に乗り込んでから既に30分が過ぎていた
シャワーを浴びて着替えるのに30分掛かったので、別れて1時間になる
そろそろかな?と男は車から降り、ボンネットに腰を付け待つ事にした
10分が過ぎた時、女は表れた

ドアを押し、少し暗くなっている駐車場を見渡すと、正面の奥に手を振る男が見える
一歩が中々出ない
「今日は余り時間が無い」・・・・・これが長い時間を掛けて辿り着いた、断りの言い訳
そう言うだけで分かって貰える、そう納得すると歩き出す


俯きながらこちらに近づく女を、男は感心して眺めていた
濃紺のスカートは丁度膝の所
やや黄みの掛かったベージュシャツ
ウェーブの掛かった肩下までの髪の毛は、少し茶に染めている

「何ていい女なんだ」
「何ていい体をしているんだ」とまた思ってしまう
1時間10分
かなり迷ったのか、不倫には慣れてないのだ
いや彼女は恐らく、一度もそんな経験は無いのでは無いか
したいとは思っても、あの真面目で大人しい性格なら無理だと思った
どんな言い訳をするかな?と思ってしまう


「今日は余り時間がないの」
「はい、分かりました。時間は取らせません」
そう言いながら、女の腰に手を当て少し押した
腰をシートに乗せると、両脚を奇麗に揃えて引き入れる

男は乗り込むとすぐに発進させた
女はじっと前を見たままで考えていた・・・・・断ったのに
車に乗せられてしまった・・・・・どうして?


「お家はここから近いのですか?」
「えぇ、車で10分程」
「今日も車ですか?」
「そうです」
「だったら、後で戻りましょう」
「はい、お願いします」

「以前はどこにお住まいでした?」
中目黒
東京の?」
「はい」
「なーんだ、近かったんだ」
「はい、義父が亡くなって、主人の実家に」
「同居ですか?」
「はい」
「姑さんと・・・それは大変だ」
「仕方が有りません。最初からの約束でした」

「子供さんは?」
中学3年の娘と1年の息子
「おやおや、一番大変な時期だ」
「そうなんです。もう嫌になる」
「特に息子さん?」
「ええ、全然言う事を聞いてくれません」
「直ぐに良くなります。後ちょっとの辛抱」
「そうなら良いのですが・・・・・もう、私ばっかり」
と文句が出たので、男は自分の事を話し出す
そうしている内に、着いた
「さあ、降りましょう」

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