アスレチックデート

秋晴れの日曜日　二人は郊外にある樹上アスレチック施設を訪れていた
「うわ～高いところまであるんだね♡」

受付を済ませた彼女がパンフレットを見ながら目を輝かせる
「最初の回廊コースからチャレンジしてみようか」

彼の提案に元気がでる　木の上の冒険
最初の空中回廊に足を踏み入れた瞬間　予想以上の高さに彼女が凍りついた

「思ったより・・・高いね♡」
強がりながらも足元が震えている　眼下には鮮やかに色づき始めた森が広がっている

「無理しなくてもいいよ」と彼が気遣うと　彼女が急に彼の腕にしがみついた
「ちょっとだけ・・・こうしてたい♡」

彼の心臓が早鐘のように打ち始める　柔らかな感触と体温が伝わってくる
「俺のことは気にせず　落ちるときは一緒に落ちよう」

冗談めかした言葉に彼女がくすっと笑う
「ダメ・・・ますます怖くなってきた♡」

「もう降りる？」「うんお願い・・・ごめんね♡」「俺のせいだね」・・・

あなたに素敵な時間が訪れますように