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配信は別世界で私も仮面を付けたら別人になれる?

2025年08月12日 00:12

配信は別世界で私も仮面を付けたら別人になれる?

「清楚な君が別人に?」「違う なんでもない♡」「アシスタントとして助けてほしい」
「配信は別世界で 私も仮面を付けたら別人になれる?」私の問いかけに彼は驚いた表情を見せた

「清楚な君が別人に?」彼の声には困惑と好奇心が混ざっている
「違う・・・なんでもない♡」慌てて否定する私に彼が近づいてくる

「君は今のままで十分魅力的だよ」彼の指が私の髪を梳く
「でも・・・みんなはモザイク越しの私を見たいって♡」そう言って私は彼の胸に額を預けた

「それなら・・・アシスタントとして助けてほしい」彼が提案する
アシスタント?♡」顔を上げると彼の真剣な眼差しとぶつかる

「画面には映らないけど・・・コメント返しとか機材調整とか」彼の手が優しく私の肩に置かれる
「裏方さん 映ると困るから仮面をつけて」

裏方をしていると「アシスタントが可愛い!」写っていないのに 
彼が「ありがとう」コメントしている 気になるファンが褒め殺しを繰り返す 

明らかに彼は困っている 彼が「ありがとう」コメントするたび 私の胸は痛んだ
見えないはずの私がどうして褒められるのだろう?

「ねぇ・・・どうして裏方さんのことが分かるの?♡」配信の休憩時間に尋ねると
彼は複雑な表情を見せた「分からない・・・けど噂が広まってるらしい」

パソコン画面にはファンからのメッセージが溢れている
アシスタントさんの存在感やばい」「声も可愛い!」「顔出し希望!」

「こんなの困る♡」そう言いながら彼の腕を掴むと 彼の目が泳いだ
「ごめん・・・君のこと守りたかったんだけど」

彼の言葉に全てを悟った 配信に映らないはずの私が挨拶を迫られている
仮面は取らないけど お礼はしたほうがいいよね♡」私の提案に彼は驚いていた

「できる?」彼の声は小さく震えていた
「完全に隠れるから大丈夫」彼は箱の中から厚手の仮面を取り出した

配信が始まる直前 私は言われた通りに仮面をつけた
「これで本当に分からない?」不安げに尋ねると彼が頷いた

画面には変わらず彼だけが映っているはずだ
「みなさん 今日は特別なゲストがいます」彼の言葉にチャットが沸いた

「この方がいつもサポートしてくれてます」彼が手を差し伸べる方向に私が立っている
「さぁ ご挨拶を」促されて仮面のままお辞儀して マイクに私の声がかすかに乗った

「・・・よろしくお願いします♡」途切れがちな声が放送に乗ると同時に
大量のコメントが画面に流れる

あなたに素敵な時間が訪れますように

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