彼は動画配信してる

彼の部屋には配信用カメラ照明もある　撮影されないように気を付けなくちゃ
彼は口が上手い　すぐに喜ばされてしまう　髪型やメイクの変化に敏感で褒めてくる

「今日は髪型変えた？」ベッドから起き上がりコーヒーを入れながら彼が聞いてきた
確かに昨日美容院に行ったばかりだ「気づいてくれたんだ？♡」嬉しくて声が弾む

「もちろん！前のも良かったけど今日のはすごく似合ってる」
そう言いながらコーヒーカップを渡してくれた

こういう小さなことに気づいてくれるところが好きで仕方ない　
彼はいつもそうやって私のことを喜ばせるのが得意なのだ

「それとね　朝ごはん作ったよ」キッチンの方から
トーストとスクランブルエッグのいい香りが漂ってくる

「ありがとう　でも私の方が起きて準備するのが普通なのに♡」
「いいんだよ　今日は僕の番だから」彼は自然に役割を分担してくれる
　
こういうところも私の心を掴んで離さない
食事をしながら彼がパソコンを開く　画面には編集途中の動画が映っていた

「これ見て」彼が再生ボタンを押すと　ファンからのコメントがたくさん並んでいる
「すごい人気者だね♡」素直に感心すると彼が微笑んだ「君が側にいてくれるおかげだよ」

その言葉に思わず赤面してしまう　彼はこんなふうに簡単に人の心を揺さぶるのが上手すぎる
食事の後片付けをしていると　突然彼が後ろから抱きしめてきた　

「どうしたの？♡」振り向こうとする私をそのままキッチンカウンターに押し付けた
「ちょっ・・ここじゃダメだって♡」小声で抗議するけれど　

彼の手は既に私の服の中に潜り込んでいる
「大丈夫だよ　カメラはちゃんとオフになってるから」そう言って私を安心させる彼

あなたに素敵な時間が訪れますように