今日から９連戦

巨・中・巨　大事な戦いです。今年の山場です。


金本のゲキ効いた！林、即反応「次の塁狙う気もち持つ」
2007年7月10日（火） 8時1分　サンケイスポーツ

　“金本のゲキ”で団結だ！！　阪神・金本知憲外野手（３９）が９日、１０日の巨人戦（東京Ｄ）からの９連戦に備え、都内の選手宿舎で英気を養った。前日８日、中日戦（ナゴヤＤ）で消極的な走塁を見せた鳥谷らに苦言を呈したが、それに若虎たちも即座に反応。主砲の一声が、試練の９番勝負を乗り切る活力源になる。

　アニキの号令が、虎を戦う集団に変える。前日８日、金本が送った異例の“ゲキ”。直接的には積極性なき走塁を見せた鳥谷への物言いだったが、若虎たちも重い言葉として受け止めていた。

　「（９連戦に向けて）頑張っていこう、ということでいいんじゃないか」

　金本は都内の選手宿舎で終日治療に専念した。改めて９連戦への一致団結を呼びかけたが、即座にチーム内からは反応も見えてきた。

　確かに鳥谷に向けられた苦言ではあった。アニキも背番号１の生来の体の強さ、練習姿勢を高く評価し、ともにフルイニング出場を続ける男を後継者として買っている。その半面、アグレッシブさが見えないことに物足りなさも感じていた。それは総じておとなしいといわれる、若虎たちのテーマでもある。だからこそ反響もあった。

　「金本さんが言われることは分かる。中日を相手に守っていると、一塁ランナーが常に三塁を狙っている怖さを感じた。自分たちもそういう気持ちを持てば、相手が怖いと思うでしょうしね」

　打撃好調の林も、攻める走塁への意欲を強くにじませた。球宴まで試練の９番勝負。当然ながら投手陣の台所事情も苦しい。バットはもちろん、次の塁を狙う姿勢でも援護が欲しい。それがチームに団結を呼び、一体感を作るのだ。

　乗れそうで乗れなかったチームに、不動の４番のメッセージがピリリと刺激を生む。文字通りの正念場。前のめりの虎が、セ界の２強に食らいつく。
[7月10日 8時1分 更新 ] サンケイスポーツ