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個人記録

2007年06月08日 07:41

個人記録

金本アニキ! 頑張れ チームを引っ張ってくれー



アニキ2000本安打カウントダウン

 6日の楽天戦、1900本目の安打は対戦を心待ちにした18歳右腕から放った。
 仙台阪神金本にとって準ホーム。東北福祉大時代に慣れ親しんだ地で、節目の1本を楽天ルーキー田中から放った。
 6点差のついた四回だった。全球変化球で挑み四球を出した前打席とはうって変わって、全球直球で挑んだ田中。そんな気迫に金本も応えた。
 「あそこでスイッチが入りました」とマー君が“意地”になった場面。4球目。この日最速の150キロ速球を投げ込んだ渾身(こんしん)の1球を、金本は逆らわずに左方向へ、簡単にはじき返した。
 「高校生(卒の投手)という目で見たら凄いんじゃないのかな」
 試合後、大敗に口は重かったが、田中との初対決を振り返って金本はそう、つぶやいた。
 対戦を楽しみにしていた。昼間、大学時代に通い詰めたレストランに前日に引き続き顔を出した。ステーキに舌鼓を打ちながら、無意識田中の名前を口にした。
 「今日はマー君か。楽しみやな。あの子、ええ顔しとるよな。雰囲気もあるしな」
 咋夏の甲子園金本テレビに見入った。早稲田実業駒大苫小牧決勝戦をみて両チームのエースに将来性を感じていた。ハンカチ王子と騒がれる斎藤に、そして田中に。
 「そんなに気になったのは松坂以来かな」
 そして田中も「やはり意識したのは金本さん」と話し、別次元ではあるがお互いを意識し合っていた。
 通算1899安打で迎えたこの試合。最終回吉田からこの日、2本目の安打を放ち、2000本まで残り100を切ったが、金本にとってはあまり興味のない数字だ。「2000本より400号(本塁打)」と普段から口にしている。
 ただ「個人よりチーム」を考える男。田中に抑えられたチームの4番として、19日からの次回甲子園での対戦があれば叩かなければならない。
 「次回?球界のために頑張ってください」。バスに乗り込む前、マー君へのエールを残し、球場をあとにしたアニキ
 名球会へのカウントダウンも、今は全く頭にない。

[デイリースポーツ]

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