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やっと雨が降ったのだけど、、、

2007年05月08日 07:24

天気予報ではほぼ80日ぶりに降雨があったのだという。 週間天気予報でもう一週間以上前に今日から本格的に雨が降ると報じられていたものの、それまでに庭の草木の乾きを見ていて今日を待ちきれず、盛夏にはするように何日間か夕食後にほぼCD一枚分の音楽を聴きながらTシャツショートパンツに木靴で庭に散水をしていたから既に気分は夏休みだった。

それに加えて家人は車がさまざまな花粉と埃をかぶって汚れているから洗浄したらどうかと私の重い尻をつついていたのだが、何年も路上駐車していて今までに3本の指で数えられるほどしかホースの水を車にかけて洗ったことがないほど、そのつど雨で適当に洗われていて何もしないでいけたものが、さすがにこの80日間の日照りで今までになくセメントの粉を振り掛けられたほどに積もった車のウインドウワイパーを水とともに動かすとそれで傷がつきそうで放っておいた怠け者である。 けれど、昨日の夕方、久しぶりに義姉のところに里帰りしていたシシリア人の姪夫婦とその子供たちが今週エトナ山の火山マグマを流すところに帰るというので親を交えて一族郎党30人弱の記念撮影をしようと夕食前に義姉の家に急いだ高速の途中で今まで低くなっていた空から雨がフロントガラスにぽつぽつ降ってきて気温もそれにつれて夏から早春に戻ったようだしそれで一応車の埃もさらっと落ちたようだった。

今朝、というより昼に起き出してパジャマのままでは寒い気温に分厚い毛糸の靴下でキッチンの窓から鉛色の空を眺め、しっかりとした本格的な雨が咲き始めた庭木の葉っぱに溜まった水滴を眺めていたらあれほど待ち焦がれていた雨なのに早春の鬱陶しさがもどって来た。 勝手なものだ。 暑ければ暑いで涼しさを求め、乾いたといって湿り気を求めればそれをもたらす曇り空を鬱陶しく厭うのだ。 今年は普通の季節の移り変わりが列車車両の順番を間違えたか英語の試験でストーリーをごちゃ混ぜにして順番を整えよという問題のようにちぐはぐである。 春がきた喜びはもう今年は戻ってこないとしてもこの早春の鬱陶しさは秋が来るまで忘れておきたいところだったのだがことは必ずしも思うようには行かないようだ。

蒲公英の枯れ首濯ぐ氷雨どき

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