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刺青

2007年02月27日 11:55

刺青

昨日ジャズコンサートの会場に行って始りには早すぎたものだからどうしようかと見回したのだけれどそこには食事のできるカフェーはあるもののちょっとした混み具合だったからそれじゃ下の450人収容のコンサートホールカフェーのほうがゆったりしているしこの日はそこではコンサートがないようだったから静かに半時間ほどジンとコーヒーで読み始めた本のページを繰ろうとオランダジャズの殿堂BIMハウスの入り口を出ようとしたら顔見知りのもぎりの女の子がぼけーっとしていたので顔見知りだけれど念のために一度そこから出る人にために押すスタンプを手の甲に欲しいといったら笑われた。 いいのに、物好きだとでも思ったのだろうがペタンを押してくれた。

ディスコクラブなどでは入場料を払ったかどうか出入りが激しいときにはそれを区別するためにいろいろなことをする。 夜光塗料のスタンプ、腕に巻くプラスチックテープ、単純にマジックインクで印をつけたりするのだが、ここではいくつかしゃれた小さなスタンプがある。 小さなヤモリとか楽器だとか赤や青のスタンプ台の色を押してくれる。 この日は何かもぞもぞ動くローマ時代の太陽のデザインのようだった。

下のゆったりとしたカフェーでそこの女の子に運ばれた飲み物の代金を払うのに財布かに手をいれているといい刺青をいれてますね、と冗談をいわれたのだが考えてみればここのところそんな話があったのを思い出した。

熊野温泉正月の初めに泊まった折にはそこは1日に2000人も入る大きなホテルでその夜に皆おそろいの浴衣姿歌謡舞踊ショーを見ていたのだが隣の陽気なものの周りを睥睨するような2,3の家族が一緒のグループのうち何人かの男の袖から彫り物が見えていたし小指の先が欠けているものもいた。 普通、浴場関係であれば彫り物のある入場者お断りの札がかかっているのが多いがここではどうなのだろうかと考えた。 ホテルに予約を入れるときには別段彫り物、刺青の有無を聞かれることはないのだから当然チェックインは問題ない。 で、温泉が呼び物で大きな浴場が5つも6つもあるこのようなところでは当然この人たちもぞろっと見事な彫り物を見せて湯に浸かる事になるのだが一晩で何箇所かの湯に入ったときにはそのような人を見ることはなかった。

昔、銭湯などでは時々そのような男たちを見たしそれが普通だと思ったものだ。 私の育った村にはそのようなものが2,3人いたし、祭りの折には酒で桜色になった肌を見せておおっぴらに倶梨伽羅紋々を得意げに見せて活躍するのだったがサウナがポピュラーになったときにはフロントにはそういう人お断りのボードが出ていたように記憶する。 不自由だなと思ったものだ。

時は移って刺青タトゥーと呼び方を変えて流行っているのだという。 日本とは趣も歴史も少しは違うヨーロッパの老若男女の間でも大変な流行でもう50近くになろうかという義妹が15年ほど前に義弟と一緒に刺青をいれたと得意げに見せたことを覚えている。 義弟は高級オートバイ代理店を広く経営しているものだから仕事柄マッチョが客に多く、それに合わせるために2mの巨躯の上腕にケルト文様の鉄条網をゾロリと見事な黒で巻きつけてある。 そのとき義妹は同じく北欧の小魚文様をひとつかかとに入れて夏場に裸足になったときに見えるように彫ってある。 他にも普通他人に見られないところにも入れてあるのかもしれないが姉である家人からはそのようなことは聞いていない。

自分自身、食事のテーブルでそういう話になったことはあるけれど、子供たちにはそのようなことはして欲しくない、と希望は言ってある。 今のところそういうことはないが少なくとも成人すれば止めることはできないし、娘がピアスの穴を開けるのは少なくとも18まで待ってそのときに決めればいいとお預けにしてある。 お父さんは古いとお決まりのブーイングが返ってきたが今のところそれ以上のことはない。

こちらではサウナや浴場で刺青を禁止すれば商売にならない。 ま、日ごろ通うプールでも倶梨伽羅紋々ほどの見事なものを入れている人は見ないものの、ワンポイントやワッペン程度の男女は普通に見るし、若い女性の腰の辺りに模様を入れてあるのも見る。 にぎやかな買い物通りでは冬でもジーパンを下ろし尻の上ににTバックの紐を見せてそこに左右対称形の紺や黒のデザインも見ることがある。 しかし、それは本物とは限らないことがあるそうなのだがそれがファッションらしい。

今日の日本のニュース神戸の指定暴力団の本部に250人ほどの警官を動員して家宅捜索が入ったそうだがそれを受け入れる側の背中や腕に入った彫り物を見てみたいような気がする。 昔、銭湯でみた老人の背中の般若は色も形も褪せていた。 食い物も生活も潤沢な男たちには小太りした脂ののった柔らかい筋肉にずらりと威勢のいい倶梨伽羅紋々が並んでいるのだろうか。 こちらでは警官にも刺青を入れているものが多い。

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