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ネットの気になった話5つ

2014年01月25日 17:28

[料理愛情]
親父の記憶は全く無いし、顔も名前すら知らない。
母子家庭なのだが、母も仕事で忙しく俺は小さい頃から祖母に育ててもらった。
いつもばあちゃんは、「ひもじいか?」と言い、卵と醤油だけの炒飯を作ってくれた。
それが絶妙な味で、俺も一端の料理人なのだが、何度挑戦してもあの味は出せないでいる。
毎日一緒にいたばあちゃんも、小4の頃に糖尿病で他界した。
人前で泣くのがかなり恥ずかしい年頃なのに、葬儀中に大声で泣いた。
高校の時に、母とばあちゃんの思い出話になった。
「ばあちゃんね、料理なんか全然しなかったんだよ」
「でもね、お前にご飯食べさせる為に」
不器用だからたったひとつしかレパートリーなかったけど、ご飯作ってくれたんだよ」
確かに今思えば、ばあちゃんの作る炒飯は美味いとは言い切れない。
だが俺の思い出の中では、未だに追いつけない味なんだよな。
まさに、料理愛情ってヤツだ。
ばあちゃんに、俺の炒飯食べさせてやりたかった。


[手作りカレー]
付き合ってた彼女手作りカレーをご馳走してくれた。
そのカレーを食べてみるとビックリ。俺が幼い頃に亡くなった母の味とまったく同じだった。
食べ進めていく内に感極まってボロボロ泣き出してしまい、終いには「おかーちゃーん」と号泣してしまった俺。
そんな俺の姿を見て最初は驚いていた彼女だったが、俺の嗚咽混じりの説明を聞いて一緒に泣いてくれ、そして小さな体で俺を抱きしめてずーっと頭を撫でてくれた。
俺は恥も外聞もなく彼女の胸に顔を埋めて泣き続けた。
二人一緒に泣き続けた。
そんな馴れ初めで俺と彼女はこの6月に結婚することになりました。


[一流とはどういうことですか]
ある人が、船井総合研究所の最高顧問・船井幸雄さんに「一流とはどういうことですか」と尋ねました。
船井さんは、こう答えられたといいます。「例えば、飛行機に乗ったとき。ファーストクラストイレを覗いてご覧なさい。手洗いには水滴一つ撥ねていません。使った人が後の人のことを考えて、丁寧に拭いてから出てくるからですね。エコノミー席のトイレと見比べてみるとよくわかります」
さらに、「ホテルスウィートルームでも同じです。チェックアウトするとき、スウィートルームのお客さんは、まるで使っていないかのようにベッドの掛け布団を元通りにして部屋を出て行きます。それが、一流ということなのです」


[オヤジの描いた地図]
オヤジが今年の春に入院し、夏に死んだ。
子供から見ても波乱万丈の人生で、職を転々とし、最後の2年間は大好きな車を仕事にしたい、ということでタクシーの運ちゃんやってた。
おふくろによれば「あんなに生き生きと働いているのは今まで見たことがなかった」ということで、きっとタクシー運転手を天職だと思っていたのだろう。
入院して1ヶ月ほどたったゴールデンウイーク、オレは彼女を連れて見舞いにいった。
その彼女を親に会わせるのは初めてだったが、まだオヤジが多少は元気だった頃だったし、それに今度いつ会わせられるかわからないので、半ば押しかけるように連れていった。
そして、見舞いのあと彼女に地元の観光名所を案内しようという話になったとき、オレがあまりそういう場所を知らないので本でも買って見ながら行くわ、というと、オヤジはやおら起きあがって、心配する母親をよそに、チラシの裏鉛筆地図を描きはじめた。
さすがタクシー運転手だ。
まるで自分の家の間取りを描くかのように、観光名所の場所を鮮明に描いた。
交差点の名前、目印となる建物、一番効率よく見て回る順番、オヤジなりにつけた「面白度」…
すげえ。どんなガイドブックよりもわかりやすい。
生まれて初めて、親父を心底尊敬した。
その地図を頼りに彼女を案内しながら、この土地、そしてこのオヤジのもとに生まれてよかった、と心底思った。
そして、「早くよくなって、またタクシーに乗るんだ」という、オヤジの強い思いを感じた。
オレらが帰った直後からオヤジの容態は悪化し、2ヶ月苦しんだ末8月に死んだ。
辛い人生だったろうな、と思う。
でもなオヤジ、オレはあんたの子供でほんとによかったと思ってるよ。
そして最後に、あんな些細なことだけど、あんたを尊敬できてよかった。
オヤジの描いた地図
今でもカバンのポケットに入ってるけど、見ると泣きそうなので出せない。
来年には、あんときの彼女苗字をあんたと同じにして、墓参り行くからな。
そんで、またあの地図を見ながら、観光名所巡りするよ。


[看護師さんと桜と花]
青柳さん(85)は、10年ほど前に転倒し骨折したことが原因で、何度も病院に入退院を繰り返している。
そのため、花見をする機会を逸してしまう年が多い。
今年の春も、桜が咲いた時期に病院のベットにいた。
そこへ、お孫さんがひ孫を連れてやって来た。
何より嬉しいことだ。その上「お見舞いに」とガラス瓶に挿した桜の枝を持って来てくれた。
自宅の庭に咲いているものを、ほんの少し切ってきてくれたのだった。
ベットからながめながら、その優しい気持ちに感動した。
次の日のことだ。若い女性看護師さんが入って来てこう頼まれた。
「桜を貸してくださいませんか。ほかの部屋の患者さんたちにも見せてあげたいと思いまして」
青柳さんはハッとした。
「そうだ、この病院には私のほかにも桜を見られない人がたくさんいる。それなのに自分だけが喜んでいて恥ずかしいわ」
もちろん「喜んで」と承諾した。
しばらくして、看護師さんが戻ってきた。
「ありがとうございました。皆さんが喜んでくれましたよ」
同じフロアの5、6室を訪ね、患者さん一人一人に花瓶の桜を見せて回られたとのこと。
この看護師さんをはじめとして、病院に勤めている人は誰もが忙しい。
それなのに、その合間を縫ってのわざわざの心遣いに胸が熱くなったという。
青柳さんはそのおかげもあってか、今は退院して自宅で療養中とのことである。

このデジログへのコメント

  • SYUZO- 2014年01月25日 18:26

    僕にもひとつ子供の頃食べてた忘れられない、越えられない味が
    ありますよ(  ̄▽ ̄)

  • なな♪ 2014年01月25日 21:04

    SYUZO-さん:どんな味だろう?どうしても真似できないな料理ってありますよね

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