- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【まじすか!】01-4、翔太と昭和。
2012年04月26日 06:03
昭和30年(1955年)。
翌朝。
朱理と翔太はなぜか仲良く一緒に登校する事に。
憮然とする翔太。
「どうして僕が朱理と一緒に行かなきゃなんないんだよ」
と不満を腹に溜めていた。どうせ同居(建物は違うが)なら登下校くらいと思っていた。
しかし朱理が転校間もない不慣れな状態であることを鑑み、無下に断れない翔太だった。
「誰も冷やかさないじゃない」
朱理は街に変な不満を投げ掛けていた。
「朱理は冷やかして欲しいのかい?」
「ノーコメント。あ、何も言えないってこと。前の街ではカップル…アベック…ツガイは冷やかされていたわ」
言葉を選びながら朱理は話す。「前過ごしていた街」の言語とか文化とかなのだろう。翔太には朱理の頑張りは伝わった。
「よくわからないけど、前の街は平和だってことはわかったよ」
「そうかしら。ここが平和じゃない言い草ね」
「異性二人連れを冷やかす余裕はまだないよ。総理大臣が「戦後は終わった」っていうけど。まだまだこっちでは闘いは続いているんだよ」
10年くらいでは戦禍のキズは癒せないのだ。
「そうね」
真剣な目で朱理は話を聞いた。
「だからわたしはここに来たんだからっ」
使命感を持つ目だ。どうやら朱理の転校は偶発ではなかったようだ。
朱理が魔法使いであることと何か関係あるのだろうか。と翔太は考える。
「皆さん、ごきげんよう♪」
朱理は優雅にクラスで挨拶した。
「朝はおはようだよ夢野さん」
優雅さをアピールしたかったが、逆に叱られる朱理だった。
「それでは、おはようございます皆さん」
「腰が低いよ夢野さん」
丁寧さをアピールしようとしたが逆に悪印象な朱理だった。
「むぅぅ~。手強い」
「普通に挨拶すればいいんだよっ。妙な焦りとか気遣いいらないからっ」
と名もない女子にレクチャーされる事態。
「朱理、大丈夫か」
萎れた朱理にさすがにはげまざるを得ない翔太。
「翔太~」
「甘えんなっ!」
「授業を始める。オクトパス!」
「オクトパス!」
「ぐーてんもるげん」
「夢野、それはドイツ語だ。今は英語の時間だ……」
退屈な授業がつづく。
ちりんちりりん♪
「やっと終わった~」
伸びをする朱理と翔太。
「さあ放課後よ!部活よ!」
「部活行くのか朱理。昨日も言ったけど……」
「部活してるひとはマイノリティって意味よね。それはそれだけ熱心にするひとが少なくともいるという事よ」
朱理は見学する気満々だった。
「で。今日はどの部を見るんだ?」
とりあえず体育会系はパスらしい。翔太は知りうる限りの部活をリストにまとめた。
「まずはここね」
「被服研究会」
リストを指差す朱理。
「ここの部長は怖いって聞くよ」
「今更、何を怖がるのよ!行くわよっ」
続く!
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