- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【まじすか!】01-2、変身!?
2012年04月24日 22:09
昭和30年(1955年)。
「何がどうせなんだ?」
噂が立ってる二人が別々に帰ったら、茶々入れられるとでも思っているのだろうか。
そこまで生徒の皆は暇ではないわけで、朱理の取り越し苦労だろう。
どのみち校門を出たら、心配はなくなる。
しかし朱理はいつまでも翔太に着いてくる。
「夢野さん、方角おんなじなの?」
翔太は今朝を思い出した。仮に家の方角が同じなら、登校時に衝突なんぞしないだろう。
それとも初めて来る街だから迷ったのだろうか。
「何笑ってんのよっ」
翔太の顔が緩んでいたようだ。
家の前に着く。
「じゃあ。また明日」
しかし、朱理は帰る素振りはない。
「なかなかいいところじゃない」
翔太の家、清澄邸を見上げる朱理。
「父さんの形見だからな」
戦地から帰って来なかった翔太の父に関して、国から慰霊金が贈られ、それで建てた建築である。
「そこもなかなかの土地じゃない」
勝手に庭に入る朱理。
翔太の父は戦地に赴く以前から土地持ちだった。だから庭は広大だった。
しかし、戦災瓦礫置き場になっていた。
10年もの風雨に晒され、瓦礫は資材として使えそうもない。
「翔太」
「なんだい?」
「これあたしに頂戴」
戦災瓦礫を譲れという朱理。資材としては無理がある。
「いいけど、どうするんだい?」
「まあ、見てなさい。嫁特権よ」
翔太のことを嫁と言う朱理。
「僕は男だ!」
「でも立場上は嫁だわ」
「噂の話しだろ?」
「ぱんつ見たじゃないの!」
堂々巡りな会話が12分。本題に入る。
「魔法でこの瓦礫を家にするのよ」
「魔法ってなんだ?」
翔太でなくともそう言うだろう。
「まぁ見てなさいよ」
ポケットから何かを取り出して前につき出す!
「Iwish reincernation!」
すると朱理が全裸になり、順次に衣服が纏われる。
「沈黙の大地に射し込む光!愛と笑いの魔法少女っスカーレット!」
勇ましく名乗り、ポーズする朱理。
「あの~」
翔太が突っ込む。
「変化が全くかんじられないんだけど」
「なんですって~!」
朱理は自分の胸を見て驚いた。
中学のブレザーと、全く同じだったのだ。
「本当はもっとフリフリな衣装で、髪も伸びるんだからっ。たまたまよ、たまたま」
どうやら変身失敗らしい。しかし雰囲気というか空気が変わっているので、けじめはついてる模様だ。
「こほん。見てなさいよ~魔覇裏苦魔覇裏多~!」
ずぎゃああああん!
なんと戦災瓦礫は材質として復活し、広大な庭に三角屋根のモダンな家を建ててしまったのだ。
「す、凄い!夢野朱理、君は一体……?」
「ふふっ。見ての通りの魔法少女よ」
続く!
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