- 名前
- たかふみ25
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】67-4、流星の夜
2012年04月07日 10:11
時間が止まっているわけではないので、香住町も夜を迎えていた。
さて、ミサイルはスカイツリー並みの巨大な構築物である。これを撃墜すれば済む問題ではない。
バラバラになった構築物の欠片は大小疎らにして隕石が如く街に降ってくるのだ。
これを防ぐために有希はバリアを張ったのだ。
ビジュアル的には流星群の夜。
しかしこれを見る者はいない。
小さな欠片はバリアで燃え尽き流星となる。しかし、大きな欠片は真っ赤な隕石となって地上を破壊せんとする。悪意の願いがこめられているからその威力は倍加する。ひとつとて地上に落とすわけにはいかない。
どしゅ!
幸い、麻衣子の通常な攻撃魔法で破壊できる規模のようだ。
「……ん。独りじゃない、か。……これはこれで」
愚痴りながらバリアを展開し続ける有希。
いつまでやればいいのだろう。
とにかく隕石は数が多かった。
「しゃらくさいのよ!」
本日二発目のメガソーラー。今度は狙い撃たなくていい。これで大半の隕石が消えたが。
「しまった!」
大技には「溜め」がいるもの。とりのがしたひとつの隕石は、迎撃が間に合わない!
「ああっ」
有希も麻衣子も嘆いた。
どしゅ!
どごおおおん!
隕石は地上から発した火の玉によって迎撃。爆発した。
「あらあら。汚い花火よね~」
それを馬鹿にする声。
「……琴!……お前、何故?」
火の玉=ダーククリムゾンを放ったのは琴だった。しかし魔法騎士への変身能力を失った彼女がなぜ。
「あらあら。筋書きのあるドラマよ~。うふふ」
微笑むだけの琴。
そのまま近寄り、有希の右手を掴む。
バリアが強まった。
大きな破片も燃え尽きる程になった。
「……正直、助かった」
理屈はわからないが有り難いとは理解した有希だった。
一方、市街地の麻衣子は、大きな隕石が来なくなったので一息つこうとした。
「差し入れだよ~」
かずねが駆け付けた。
「有り難う」
素直に差し入れを受け取る麻衣子。
「ん?」
背中に程好い冷たさを感じた。舞台疲れに効く冷却湿布みたいな感じだ。
振り返り見ると、その冷たさの正体はかずねの手当てだった。
絶妙に調節された冷気魔法が冷湿布の役割をしていた。
程よく冷たいスポーツドリンクとスイーツも内部から麻衣子を癒す。
「城西さん、すごいわね」
「ボクにできることをするだけだよっ。もっと器用にできたらいいけど」
「充分よ。ところで茜達は?」
教会から貰った願いのチカラで魔法力を回復させた三人は、来るべき事態に備え、別の地点に待機していた。
その地点とは、香住学園の校庭だった。
「最後はやはりわたくし達の出番ですわ」
千歳。
「何しろこの一年を駆け抜けた主人公だからね」
小春。
「きっちり綺麗に終わらせるですっ」
そして茜。
敵はミサイルだけで終わる筈がないとみんな確信していたのだ。
続く!
このデジログへのコメント
> かりんたんさん
続きものの一話の一部分見ただけで「わからない」ってこき下ろすなよ
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