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【魔法少女っ】67-2、願いの色。

2012年04月05日 05:47

「何かできることがあるですか?」
「あちゃ~。おめだらしぐねえな~。いづもは無理なこどばこなすくせに。とにかく、まだ希望はあるず」
教会、ですわね」
千歳が嗅ぎ付けるように言う。頷くレイチェル
教会にはそれこそ敵をエサ釣りできる程の願いのチカラが貯まってるず」
それを使えば、魔法騎士に変身できなくなった我々にも勝算はある。しかし
「よろしいのですか?それはあなたの財産でしょう?エカ公」
サラが指摘する。成り行き上ネオバビロニアと闘う共同戦線してるが、元来はクポーもサラもレイチェルも願いのチカラを取り合うライバルのようなもんだ。
「街が滅んだら、財産どころじゃないず」
「街が滅んだら、その前に持つもの持ってとんずらだと思いましたが」
残酷だが、それも故国再興で要る決断である。
此花だはそれでいいが、オラは加害者側でもあるず。黙ってとんずらとはいかないず」
とにかく、一同は教会に向かった。

教会
スターリンの世界停止の下であっても動ける人々が避難して炊き出し恩恵に預かっている。
「動けるひとって結構いらっしゃるですねっ」

「殆どはおめだが救った人達だず」
「見覚えがないひともいるよ?」
「おめだがネガイナーを一体倒して願いのチカラをひとつ浄化したら、それで救われる者は何人かいるだず。目に見える事が総てではないんだず」
炊き出ししてるスタッフは嘗ての敵だ。
「うげ!スターリン元帥
びびるヒガシノ。
「気絶してるスターリンより、元気な余にびびらんかい」
ネロ
「だって~。所詮ガキんちょだし~」
貴様~」
「実質ガキんちょだったしね♪」
握手する小春ヒガシノ。
「黙れロリータ!」
「愚かなる争いをしてる場合じゃねえず」
ネロの襟首を猫みたいにつまんで、レイチェル教会礼拝堂に向かう。
あらあら
「こんばんはっ」
琴とかずねが待っていた。
「役者はこれで揃ったず」
考えてみれば敵幹部もほぼ全員揃った状態だ。

「これが、おめだが血眼になって探し求めた願いのチカラだず」
あまり厳重そうでないお菓子箱を開ける。
ぎっしりと詰まった小さな宝石

なんの事はない。クポーやサラが持っている願いの欠片と同じだ。ただ、数をこなしただけのこと。

「でっかい宝石や、聖杯のような伝説アイテムを思い浮かべただろうげっと、そうはいかない」
現実は儚い。
「だけど、これだけあればずいぶん強いチカラになるクポー」
クポーがこれまで集めた数よりはかなり多い。
「さすがは教会ですね」
サラも感心する。
「これを使って、街を守ってくれだず」
「で、使い方は」
「しゃねおら」(そんなことはわたしは知りません)
ズコー!!!!……

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