- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
【魔法少女っ】26-1、破壊者あらわる【夏は好きで嫌い】
2011年08月17日 06:14
世間は夏休みだ。
だから部活を楽しみたいひとは学校に来るのだ。
「松並先生」
松並先生を呼び止める声。
「これは二口橋さん。どうしましたか?」
「いいネタ持ってますぜ。知りたくないすか?くくく……」
「ええっ!」
松並松見はギクッとした。彼女は悪の女将軍でもあるわけだが……。
(ま、まさか、変身の瞬間を見られたの?)
「あー現像が楽しみだ~。どんな写真に仕上がっているかな~」
(まさか、変身の瞬間を証拠写真におさめたのでは。どうしようどうしよう~)
バタバタバタバタ
「というわけで写真できたら、演劇部に届けますぞ」
「?」
世界の破壊者、二口橋つかさ。いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る?
「おのれでけいど~!」
つかさは写真部の部長だ。自由勝手に他の部の写真を撮り、楽しんでいる。
暗室で現像を終えて、汗を拭う。
「真夏の暗室は暑いぞ」
演劇部室。
みんなは地道な練習をしていた。
「おねえさま、わたくしは」
千歳の台本を読む声は棒だ。
「羽前さん、もっと気持ちを込めて!」
「気持ち?感情ですの?」
帝王学で、なるだけ感情を抑えろと育てられた千歳にはちょっと分かりにくく、難しい問題だった。
「まぁ、まだ台本読みの段階だから、これから慣れるって」
小春がフォローを入れる。
「一理ですね。じゃあ、次。エイミーのシーン」
「じょおおねえちゃんに、めにものみせてくれるわ」
棒。これはひどい。
「小春は緊張感バリバリですね~」
「あ、茜がスゴいだけだよっ。別人に簡単になりきれるかっ」
茜が演じるジョーは茜とは全く反対な性格だ。
「全く別のキャラだから、かもしれません」
がちゃ
「たのも~!」
つかさが入ってきた。
「お、つかさちゃん。どうしたん」
誰とも仲良くなりやすい小春のネットワークに、つかさは組み込み済みだ。
「実は……」
ドタドタドタドタっ
松並先生が止めに入る。
「ちょっと、先生は二口橋さんとお話があるので、皆さんはお構いなく練習続けてねー」
ばたん。
「つかさちゃん、松並先生の恥ずかしい写真でも撮ったのかな?」
「なんかガードが甘くてパンチラは日常的ですしね~」
「お。言うねぇ、茜ん」
続く!
このデジログへのコメント
コメントを書く