- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女カーマイン】13-2 蟹道楽
2011年05月21日 06:07
演劇部室。
「はいはいすとーっぷ」
麻衣子が演技稽古を止める。
「え?」
「清澄さん、それじゃ剣術小町じゃなくて、ただのシュラよ」
「なるほどね~」
被服要員としていつの間にか演劇部にエントリーされていた小春が頷く。
「俺の刀は血に飢えてるわ…じゃダメですか?」
「全然ダメ。剣術小町の武器は竹刀だし。剣術小町は剣客である前に、ひとりの女の子なのですよ。それを忘れないで」
「麻衣子先輩、茜はつい最近恋する乙女だったんですよ」
小春が耳打ちすると、麻衣子の頬が紅く染まる。
「まぁ。なればこそ、その気持ちを思い出して演技して見なさい」
「あ、は、はぃ……」
「大変だ~っ怪物がまた暴れてるぞ~」
校舎の中が騒然としていた。
「あら。魔法少女の時間ね。行ってらっしゃい」
麻衣子が茜と小春の肩をぽんと叩く。
「蟹蟹~!」
街で蟹の姿をした怪物が暴れている。
「美味しそうな怪物ね」
「小春、多分ぬいぐるみですから食べれないですよ」
茜が突っ込む。
「蟹蟹~。現れたな~魔法騎士ズ。おまえらをこの蟹バサミの餌食にしてくれるわ~」
「そっちこそ、竹刀の錆びにしてくれるわです~」
竹刀をつきつけて、茜が宣言する。
「茜、さっきの麻衣子先輩の話聞いてない……」
苦笑いする小春。
続く!
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