【魔法少女カーマイン】10-3　フレフレ杵臼

そわそわする松並。
(おかしいわ、今日ネガイナーなんて呼び出してないのに)
数時間前。
「きゃっ」
何もないところでこけた松並。
その時財布を落としたようだ。
「先生、落とし物しましたよ」
ろくに中身をみず、生徒は松並に渡した。慣れていたのだろう。
(その時にカードの一枚が風に舞って、学ランに偶然取り付いたのかなあ～)

「ウッスウッス！」
怪物……学ランに取り付いたネガイナーは、餅つきに使う杵と臼の姿をしていた。実際に持ってみるとわかるけど、あれってめちゃくちゃ重いのだ。
「応援するっす！フレフレ～」
「え？攻撃とかじゃないのです？」
茜はキョトンとする。
「フレフレ演劇部っけっぱれけっぱれ演劇部、ねっづぐ頑張って演劇っ」
つられてチア部達も合わせて踊る。
「337拍子！3、3、7。フィナーレ♪」
ちゅどおおおん
なぜか爆発する。
「攻撃のイッカンだったです…」
「所詮はネオバビロニア、クポー」
ドリフのコントみたいに頬にすすつけて呆れる、茜と妖精クポー。

「アイウィッシュリインカーネーション！」
変身を完了する茜。
「茜色に染まる風、魔法少女カーマイン！」
キュピーン
「フレフレ、魔法騎士！」
エール交換する怪物。
「そりゃどうもです。ではセンエツながら……頑張って頑張って怪物」
「ノーノー！もっと大胆に軽やかに」
魔法騎士の服がチア服的なデザインのせいか、チア部部長のなのかがついつい熱が入る。
「エール交換が終わったからいざ尋常に勝負だッス！」
「望むところだ～」
移動する怪物についていく茜。
「おいおい、それは敵の罠だクポー」

続く！
うだだ～うだだ～うだうだだ～♪
勝手に演技するチア部だった。