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【魔法少女カーマイン】11-5 茜の告白

2011年05月12日 20:02

風。
爽やかな風。
優しい風。
荒ぶる風。
そのどれをも内包する、この世ならざる不思議な風が、茜と小春、アドルフのいるその場に吹いた。
「なんだ……と……?」
風の不思議さに驚いてか、それとも風の中にそういう効果があるのか、アドルフのからだは思うように動けなくなった。
「はふ……」
風を受けて回復する性質のある、茜のラウンドドライバはその風力を受けて魔法力を産みだし、再び茜に魔法騎士衣装を纏わせる。
「なんだか力が湧いてきました」
「茜、今こそアレを試すときよ」
属性関係はないが、勇気づけられた小春が茜の側に立つ。
「アレですね」

必殺技バンク
「集まれ、願いのチカラ!」
ふたりがそれぞれの武器を構える。
カーマインタクト
ミッドナイトベル」
がしーん 
2つの武器が連結する。
「無数の星ぼしと」
「太陽のもとに」
「あしき願いをうち払え」
合体武器の拡大コピー的なオーラが敵を包み込む。
「合体魔法プラネタリウム・サンクラッシュ
無数の星と太陽が、敵をめがけて落ちていく。
ちゅどどど~ん!
「はああああ~~」
再び分割した武器くるくる回して念じる。

「ほわほわほわ~ぐああっ」
命からがら、アドルフは必殺技から逃れた。
「はぁはぁはぁ……まだ死ぬ訳にはいかん」
だが、闘う余力はもうなかったようだ。姿も元に戻っている。
つかつか……
「こんにちは」
変身を解いた茜が倒れたアドルフの手を掴んだ。
「何をする」
敵の助けに驚いているアドルフ。
「まだ、正式に名乗ってませんでしたよね。清澄茜っていいます」
微笑む茜。
「アドルフ・ヒットラーだ。次は負けんからな」
有り難く支えを受けて立ち上がる。
「でも今日はわたしの勝ちです。ペナルティとしてわたしの話しを聞いてください」
「な、なんだ」
さすがのアドルフも断ってはいけないと察し、茜の方を見るが、お互いに緊張する。
「……わたしはあなたが好きです。付き合ってください
「な、なぬ~」
小春が驚いていた。
「な、なにを言うのだ。俺と貴様は敵どうしなんだぞ」
案の定、あたふたするアドルフ。
「でも好きなんですっ」
「バカかお前は」
「バカです」
「断言すなっ。とにかく、手札はまだ一枚ある。次に逢うときが決着の時だ!その時を待たれよっ」
繋いだ手を離し、アドルフは逃げ去った。
「……小春、わたしはフラレたんでしょうか」
「忙しくて恋沙汰どころでない、ってところね。わからないわ。それにしても……」
小春は別の気配がする方向、ビルの屋上を見やった。
先程の不思議な風はそこから吹いていたのだ。
屋上には人影があり、小春の視線に気付き、逃げさってしまった。地味にビル中に入ったようだ。
「怪しいわね……」
様々な想いをはらみながら、次回へ続くのだった。

ちゃんちゃん

【良い子の諸君】
小春「妹ラブ!に怪文書が出回ったみたいだね」
怪文書「死後、神の裁きにあうだろう◎5点」
小春「昔懐かしの点取り占いガムかぁ。独特の文章が素晴らしいよね。にっ」
きらーん
茜「ほわほわほわ……」

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