【魔法少女カーマイン】09-4　そしてドンキーも…？

演劇部部室。
「では、動物園で学んだ事を踏まえて通し稽古してみましょう」
麻衣子がいきまいた。
小春は観客役として稽古を見る事を任された。

「いやだ、やっぱり象を殺すなんていやだぁ！くっそう～。おまえら、戦争なんてやめろ～」
康雄(麻衣子)は天に向かって怒りの声をあげた。
ひゅうう～ばしゅばしゅばしゅばしゅ！
「康雄っ危ないっ！」
象のドンキー(茜)は焼夷弾の爆風とかをかいくぐり、飼育員である康雄を護るように抱きついた。
しかし、象の巨体は狙われ易く、キチク米軍の戦闘機はバルカン砲を一斉に撃ちまくる。
「ぱおーん！」
ドンキーは命の源から不思議な力を発揮して、戦闘機を次々と撃墜する。
「え？……ドンキー、生きてて良かったぁ！」
本来はドンキーが死ぬ場面だったが茜のアイデアに合わせて、機転を利かす麻衣子だった。
「康雄、一緒に旅に出ましょう！まずは僕らが神様と呼ばれているインドへ。次は僕らの故郷のアフリカへ！」
「おうとも！戦争なんてない平和の国へ……」
ちゃんちゃん

「ええ話しや～」
小春が滝涙を流す。
「…………」
松並は何か言いたげだったが沈黙を守った。
「でも清澄さんはなぜ、台本と違う展開にしたの？」
「象さんの願いが私にはそう感じたんです。可哀想と言われるより、演劇でもなんでも叶えて欲しいって」
それはひとつの真実なのだろう。
「それにしても、参考にならない観客だこと」
「うるうる～」

ちゃんちゃん

【良い子の諸君】
茜「昨日は筆者ねむねむのために勝手におやすみしました」
小春「慎んでごめんなさい。でも筆者病気につきって大抵が編集部側との喧嘩らしいよ」
久保田「今回はクポーの出番ないクポー？今から殴りに行くクポー」
茜・小春「こらこら」
ちゃんちゃん