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【魔法少女カーマイン】12-4 初夏のサンタクロース
2011年05月16日 20:44
「メリークリスマス!」
「……」
その新しい敵幹部のセンスはかなり変だった。
なんとサンタクロースモチーフの怪物を召喚してきたのだ。
「真夏のクリスマス」といえば詩的でかっこいいかもしんないが、今日は5月の連休明けの時期。ちょいと中途半端な時期である。
だから、襲撃を受けた一般人たちは、恐怖するより先に絶句していた。
「サンタクロースのプレゼント攻撃~」
空間魔法でプレゼント箱(中味は石ころ詰め合わせ)を下ろして、一般人のお腹に抱えさせ苦しめるのだが、それの恐怖も絶句に劣る。
「メリークリスマ~ス」
恥も外聞も知らず、サンタクロースの怪物とトバク大差は街を闊歩する。
「そこまでよ!」
「む、何奴!?」
「颯爽登場!ギンガ美少女!……じゃなくて魔法少女ズですっ」
茜と小春だった。茜は剣術小町の衣装をしている。
「良いこのみんな~、メリークリスマ~ス」
変身前のふたりに、怪物は容赦なく攻撃する。
どさどさっ
プレゼントを回避するふたり。
「変身でござりますっ」
剣術小町の台詞口調で茜は告げる。
どうにか変身を済ませて。
「夕陽の魔法少女、カーマイン」
「星空の魔法少女、コバルトっ」
「お初だ。ネオバビロニア、サダム軍団の大差、トバクアマルだ。行けネガイナー」
「メリークリスマ~ス」
今度はフライドチキン(のサンプル)を投げつける怪物。
「カーマイン、ファイアーソード」
しゃばどすっ
カーマインタクトを剣にした剣術で、茜は次々とフライドチキンとプレゼント箱を切り裂く。
「プレゼントは返すわよ~。コバルト、ブリザード・バレット」
プレゼント中味の石ころを中核に氷の弾丸を作って、小春が射撃する。
「ぎょああ~」
狙いが適当なのでそのうちのいくつかがトバクに当たってしまう。
「痛い!これが実戦か」
トバクは怪物の背中に手を当てて念じる。サンタクロースの怪物は人間(フライドチキンのオッサン顔)からトナカイ鹿のような顔の怪物となり、海賊漫画好きにはたまらなくなるような容姿になる。
「あかはな、あかはな~」
鳴き声も変更。
「怪物さんがこのタイミングで強そうにしても無駄です」
「なんだと?なぜだ」
なぜならば。
「今のわたしは阿修羅をも凌駕するでござりますから!」
アドルフに勝つために付け焼き刃とはいえ、剣術をたしなんだのだ。
負ける気がしなかった。
「カーマイン、てんしょうりゅうせんっ」
読み方間違ってるよ?
「ぎゃああああ~」
ちゅどどどーん
続く。
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