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やってくれると思います!
2011年01月28日 10:03
虎・岩田&能見、「左」2枚看板はや全開!
宜野座で、今年初のブルペン入りした岩田。復活へかける思いは誰にも負けない。能見(奥)も並んで投げ、左腕の両雄が今季への意気込みを示した(撮影・前川純一郎)【フォト】
南国の島は雨がぱらつき、最高気温15度止まり。それでも、投球練習場は熱気ムンムンだ。理由は4人並んだ左投手のなかに、今季の虎の命運を握る2人がいたから。岩田と能見だ。ともに2011年初ブルペン。激しいミット音が万全スタートを物語った。
「とりあえずブルペンに入ろうと思っていました。そういう(左が並んだ)のは気にしていません。もう勝負が始まっている」
岩田が充実した表情で昨年の秋季キャンプ以来の立ち投げを振り返った。中央の位置に陣取ると、徐々に腕を振るスピードを上げていった。女房役の小宮山が「ボールが揺れていました。特有ですね」と語り、いきなり“らしさ”全開。「どこまで投げられるか。キャンプで(不安を)取り除いていければ」。背番号と同じ21球の初投げを終えた。
真横で能見も躍動した。捕手を立たせたまま、感触を確かめるように31球。自主トレ中には関本ら打者相手に1日150球近く投げ込んできたが、マウンドからの景色はまた違うはず。「(傾斜のあるマウンドは今年)初めて。いつも通りです。2月1日に(座らせて)投げれるようにしたい」。視線には熱い思いがみなぎり、並んで投げた小嶋、筒井ら左腕も刺激を受けた様子だ。
わずか1ゲーム差で、2位に終わった昨季。2008年に10勝、09年は7勝を挙げた岩田は開幕前に左ひじ手術を受け、1軍登板ゼロに終わった。09年に13勝を重ねた能見も5月に右足甲を骨折して約4カ月離脱。終盤にフル回転し、8勝0敗の活躍をみせたが、竜を超えられなかった。
もし、この2人が万全だったら…。勝負の世界に『たら』、『れば』は禁物だが、それだけ虎投にとって大きな存在。置かれる立場、責任は身に染みているはずだ。
岩田は失った実戦感覚を取り戻すために「打撃投手やシート打撃でバンバン投げたい」と意気込んだ。能見も「筋力を落とさないために」と、故障後から加圧トレーニングを継続中。走り込み量の増加も掲げており、1年間ローテを守り抜く体力作りに取り組む。ただ、2人とも「ゆっくりやっていく」と口をそろえた。けがだけは厳禁。細心の注意を払いながら、調整を進めている。
「(開幕1軍を目指さないと)来ている意味がない。1年間投げきるのが目標ですし、それがないとここに来てる意味がない」
普段は物静かな背番号『21』が最後に強い口調で言い切った。まずは、開幕ローテへ-。球春到来に先立ち、6年ぶりのV奪回を担う役者がそろい踏み。左腕コンビが戦闘モードに突入した。
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