ひーやんグアムでパワーアップ！

虎・桧山、驚異の進化…４１歳でパワーアップ！
2011/1/13 7:52 配信サンケイスポーツ
虎・桧山、驚異の進化…４１歳でパワーアップ！
自主トレを公開した桧山は鋭いスイングを披露。スクワットが２割増しの２００キロになっていた（撮影・阿部祐亮）（写真：サンケイスポーツ）


　【グアム（米国）１２日】阪神・桧山進次郎外野手（４１）が当地のレオパレスリゾートで浅井良外野手（３１）らとの合同自主トレを公開。タテジマ一筋２０年目を迎える４１歳が、パワーアップに成功していたことが明らかになった。仲田健トレーナー（４１）によると、前年比２０％増のスクワット２００キロを記録。“代打の神様”は進化し続ける！！


　最高気温３１度。桧山は肌をジリジリと焦がすような南国特有の日差しを浴びて、鉄人になっていた。１月中旬ながら、体のキレは抜群で表情も明るい。実はプロ２０年目に向けて、さらに強靭（きょうじん）な肉体へと成長していた。若虎の台頭には負けない！

　「（今年の）一番はけがをしないこと。トレーニングをした体をいかに野球につなげるかが大事。バランスよく、取り入れていきたいですね」

　５日にグアム入りしてからは３勤１休。キャッチボールやティー打撃など朝から精力的に動き回っている。仲田トレーナーによると、中でも１時間以上かけて行うウエートで驚くべき数値が表れているという。同トレーナーは「スクワットとかでも、昨年よりも２割増しほどの重さでスタートを切れている。重ければ重いほどいい、というわけではないですが、ピークのときで２２０～３０キロぐらい。今は無理をすれば２００キロぐらい上げられるんだろうな、というほど」と証言。昨年の１６０キロから２００キロへパワーアップした。

　実は昨年１月の同合宿中ではウエートを重くして、失敗。アキレス腱（けん）を痛めた。桧山は「若いときからの癖で『もう少し、もう少し』というのがあった。でも今年は『やっぱり、やめとこう。無理するな』と自分の中で抑えるということをようやく知った。いい感じやね」。体重もベストの７９キロをキープ。運動神経や伝達系神経を発達させるために、右脳を刺激する左投げも、この日披露した。硬軟織り交ぜた調整が功を奏して、進化に成功した。

　「今の姿を後輩に見せることも大事だと思う。苦しんでいる姿を見せるのも大事。後輩は背中を見ているから。苦労しながら、挫折しながら、もう１回はい上がった人というのは、言葉にしても、重みが違ってくる」

　昨季は７２試合に出場し打率・２５４、１本塁打、１２打点。藤川俊、大和ら若手も台頭してきたが、やっぱりここ一番で頼りになるのは、桧山。

　こんがりと日焼けした“代打の神様”が、球春到来へ準備万端。２０１１年も真弓阪神を救う。