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切り札は金本！虎将、スタメン復帰を示唆
2010/9/25 7:52 配信サンケイスポーツ
切り札は金本！虎将、スタメン復帰を示唆
スタメン復帰間近の金本。打線の起爆剤となるか（写真：サンケイスポーツ）

　アニキが起爆剤や！　阪神・真弓明信監督（５７）が２４日、右肩痛で代打出場が続いている金本知憲外野手（４２）について言及。「残り試合で、あると思うよ」とスタメン復帰を示唆した。２５日の広島戦（甲子園）を含めて、残り１０試合。逆転Ｖへ、奇跡を起こしてくれ！

　断崖絶壁の状況で、百戦錬磨の力を借りる。神戸市内の自宅などで静養に努めた真弓監督が、金本をスタメン表に書き込む考えがあることを示唆した。

　「金本？　状態が上がってきたからね。残り試合で、あると思うよ」

　１つの星もこぼせない。首位中日とは２・５ゲーム差。前カードの直接対決（ナゴヤＤ）で負け越して、突き放された。中日は残り３試合で１勝すれば勝率・５６０。これを上回るには残り１０試合で８勝２敗以上が必要だ。逆転優勝に向けて現実的には厳しいが、「奇跡を起こすか」と問われると、「何で奇跡やねん。失礼な」と言い切った。

　可能性がある限り、あきらめない。「今までもずっと、そういう（１つも落とせない）気持ちでやってきた。楽な戦いなんてなかったからね」。泣いても笑っても、あと１０戦。だからこそ、１５日の横浜戦（横浜）からスタメンを外している金本の先発復帰も否定しない。

　右肩痛を抱えながら連続試合出場こそ続けているが、今季の打率は・２３８、１４本塁打、４０打点と不本意な数字が並んでいる。シートノックには未だ入ることができず、練習中も自ら患部をマッサージしている姿が日常だ。だが、２０日の巨人戦（甲子園）で相手バッテリーが勝負を避けた（四球）ように、ここ一番では存在感が光る。

　さらに和田打撃コーチも「打撃の方は休む前よりも上がっている。打つ方ではいける状態になってきている」と太鼓判。絶体絶命で信じてみる勝負手ではある。

　チーム打率・２８９は１２球団断トツだが、２１、２２日の中日戦では２戦連続完封負け。指揮官は「ずっと打ってきたわけじゃない。打ってばかりじゃないから、ここまで（優勝を争う位置まで）きた。やはり守りが大事」というが、欠けていたワンピースがハマれば…。５年ぶりの栄光へ、最後の切り札となるか。

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