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阪神、横浜に連敗で３位転落…ブラゼル４４号弾は空砲に
2010/9/15 21:22 配信サンケイスポーツ
阪神、横浜に連敗で３位転落…ブラゼル４４号弾は空砲に
１回、失点しベンチへ引き揚げた阪神先発・下柳剛（左）。右は金本知憲＝横浜スタジアム（写真：サンケイスポーツ）



　（セ・リーグ、横浜７－５阪神、２０回戦、阪神１４勝６敗、１５日、横浜）阪神は先発の下柳が１回２／３を７失点と大炎上。終盤の追い上げも及ばず横浜に連敗。巨人が勝ったため、１ゲーム差の３位に転落した。


　ブラゼルが、本塁打王争い単独トップに躍り出る４４号ソロ。反撃ののろしを上げるアーチも、打線の起爆剤にはならなかった。

　「相手が横浜だろうが、巨人や中日だろうが、同じアプローチで戦っていくだけさ」

　２点を先制された直後の二回先頭。カウント１－１から、内角の直球を振り抜いた。打った瞬間に手応えあり。悠々とバットを投げると、右中間に舞い上がった白球は、観客席へ消えた。このカードは、１９試合で打率・４０８、１３本塁打２９打点。敵地では、７試合で・４８４、７発＆１４打点と驚異的な相性を発揮する２試合連続弾だ。

　「すごくいい打線だから、いままで通りやっていけばいいと思うよ」

　強力打線を引っ張る大砲の言葉に間違いはない。それでも、チーム状況が不安なのは確かだ。９月は試合前までで５勝６敗１分け。スパートがかけられず、中日に首位の座を明け渡した。前日１４日に、横浜戦の連勝も「９」でストップ。先発野手全員の１３安打を放ちながら、３得点に終わった。

　打線が波に乗れない中、この日、金本が７月１３日の巨人戦（甲子園）以来、４３試合ぶりにスタメンから外れた。９月は打率・１６７、１打点、本塁打は０と不振の主砲。和田打撃コーチが「よほどのことがない限りは代えない」と明言していた打順に、メスが入った。

　悪い流れだったが、七回に４点を奪い、５－７と２点差に迫った。もうこれ以上、後には下がれない虎打線は終盤に勝負をかけたが…。あと一歩及ばず３位転落となった。