粋なはからい

巨人が“虎の穴”初侵入！阪神が愛の手
2010/3/12 7:52 配信サンケイスポーツ

　巨人が“虎の穴”に侵入だ！！　巨人は１１日、兵庫・西宮市の阪神鳴尾浜球場でシート打撃などを行った。オープン戦が９、１０日と２日連続で中止になり、実戦練習が可能なグラウンドを探し回った結果、宿敵が手を差し伸べてくれた。また、原辰徳監督（５１）は、２６日の開幕戦（対ヤクルト、東京ドーム）の先発投手を２人に絞り込んだことを明かした。

　巨人が練習するため、関係者以外は正午すぎから入場禁止になった阪神鳴尾浜球場。阪神ファンという５０代の男性がつぶやいた。

　「ジャイアンツが鳴尾浜で練習するなんて、初めてとちゃうの？」

　福原らオープン戦に出場しない選手が引き揚げた午後１時、原監督らを乗せたバス２台が到着。普段は若虎たちが汗を流す“虎の穴”で、巨人の１軍がシート打撃など約３時間の練習を行った。

　１９９４年の開場以来、巨人が単独で練習を行うのは初めてのこと。歴史的な時間は、阪神の好意で実現した。

　巨人は９日の広島戦（マツダ）、１０日の阪神戦（皇子山）と２日続けて雨天中止。この日は試合の予定がなく、当初は甲子園の室内で練習するはずだった。しかし、この日を含めて４日間も実戦から離れるため、球団関係者がグラウンドの確保に奔走。永遠のライバルが２軍施設を提供してくれた。

　「（鳴尾浜で練習するのは）初めてだと思いますよ。有意義な時間を過ごせました」と原監督。シート打撃で３打数無安打１四球に終わった亀井は「きょうはタイガースの選手になりきって（練習を）やりました」と３時間だけの“タテジマ気分”を振り返った。

　さらに練習中には、キャンプのように『ガンダーラ』『木綿のハンカチーフ』など懐メロが流れる阪神からの大サービスも。選手たちはリフレッシュした様子だった。阪神さん、ほんまおおきに！！
[ 2010/3/12 7:52 更新 ]
サンケイスポーツ