今日オープン戦最終

やっと出た！阪神・金本、ＯＰ戦初ヒット
2010/3/21 7:52 配信サンケイスポーツ

　オープン戦（阪神０－７広島、２０日、ヤフードーム）待望の「Ｈ」ランプに博多の虎党がわいた。金本が、オープン戦１５打席目で初安打。開幕を１週間後に控え、４番がラストスパートに入った。

　「１本出て大きい？　気分的な面でね。技術的には、カネにしてみれば、まだまだだけど。１本出たし、あとは１週間後に合わせるだけ」。和田打撃コーチが、主砲の一振りに確かな手応えを示した。

　七回先頭の第３打席だった。新外国人・ジオの内角直球に反応。カウント１ー１から１４２キロを振り抜いた。二遊間へのゴロは、詰まりながらも二塁手・小窪のグラブをかすめ、中堅へ抜けた。２三振を喫するなど４打数１安打だったが、これで十分。速球に振り負けない力強いスイングを見せ、仕上げ段階にきていることを証明した。

　１４日の巨人戦（甲子園）から参戦して５試合連続出場し、ここまで快音はなかった。真弓監督は、「当たりうんぬんではなく、ヒットが出ると出ないとで違うだろう。去年は試合に出ずにシーズンに入ったんだから。そんなに心配していない。本塁打でも出れば、上手く滑り出せるだろうけどね」。揺るぎない信頼を寄せ、少しだけ表情を緩めた。

　昨年は、左ひざ手術の影響でオープン戦は代打での１打席のみ。事実上のぶっつけ本番となったが今季は違う。最終戦の２０日の広島戦（マツダ）は「４番・左翼」でフル出場の予定。打って、守って、走って。完璧な予行演習をした上で、『３・２６』へ臨む。

　「実戦はあしたしかないからね。その３、４打席が貴重になってくる」と和田打撃コーチも総仕上げに期待。核となる男が、いよいよ本格的に目覚める。
[ 2010/3/21 7:52 更新 ]