時には昔にもどって

　昔は虫や爬虫類が大好きで，日がな一日そんなのを追いかけ回していたことも多かった。
ところが，大人になるにつれて，周りの状況が変わったのか，自分が変わったのかは分からないが，そういったものに対して興味が沸かなくなった。
下手をすると嫌悪さえする勢いだ（ゴキブリだけは昔から「勘弁」だったけれど…ちなみに，ゴキブリとコオロギは非常に近い種類の生き物だって知ってた？）。
ついこの間，よく行く居酒屋の窓にヤモリがいて，一瞬狼狽えたけれど，「いや，待て，俺はこういう生き物が嫌いじゃなかったはずだ」と言い聞かせて，えいやっとばかりに捕まえたら，「う○こ」をちびられた。
ま，それよりも，ヤモリに怯んだ自分にショックを受けて，「大人になるってこういうことなのかなぁ」と，意味不明に感じてしまった。
自分でもその理由はよく分からない。
よく似たものに，好き嫌いというのもあるような気がする。
昔は肉の脂身が大好きで，そればっか食べていたのに，ある時からいきなり脂身が大嫌いになる。
多分，食べ過ぎて逆に嫌いになってしまったんだと思っていた。
本当にそうだったのだろうか？虫や爬虫類も，追いかけ回しすぎたから嫌いになったのだろうか？
答は分からないけれども，最近，仕事とか人間とかに関してばかりに興味がいく。
昔の自分のように，たまには山の中を探検してみようかな，なんて思った。

　皆さんは，今でも虫を追いかけていたりしますか？