若者のすべて

　今から１０年以上前に「若者のすべて」というドラマがあった。
個人的に，このドラマが大好きだった。
まず，萩原聖人←→武田真治←→山口紗弥加の微妙は心の触れあいがいい。
次に，鈴木杏樹←→深津絵里がいい（ただのファン）。
そして，ミスチルの歌がいい（特に「星になれたら」を使っているのがいい）。
と，ここまではただのミーハー（←森高千里ではない。これも古っ！）。
その中で，武田真治（青柳圭介）が自閉症の山口紗弥加（原島妙子）に対して色々と思いを巡らせる部分がある。
中でも特に印象的なのは，妙子が自分の病気を克服しようと努力しているときに，圭介が「妙子ちゃんは知っているんだよね。本当は『簡単だ』ってことを…」という（おそらく心の言葉としてだったと思う）シーンがあった。
妙子は自閉症のため外に買い物に行ったりすることが出来ないのだが，それを克服しようとして，自分から普通の生活が出来るようちょっとずつ頑張ろうとする（でもなかなか出来ない）。
そんな時のその台詞があまりにも強烈だった。
自分の中にも色々とそういう部分があるように思う。
初めてプールに入ったときのことや，試験前の勉強のこと等…。
たぶん本当は『簡単だ』ってことを知っていたんだよね。でも，出来なかった。
ちょっとした勇気やちょっとした意志が無いだけだってことを知っていたんだよね。
大人になった今でもそういうことは沢山ある。
本当は『簡単だ』って知っているのに出来ないことだらけだったりする。

　皆さんは，「自分のすべて」知っていますか？