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- 人生は元々「機会不均等」なものです。その中で如何に自分自身ベストを尽くすかを昔から求...
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カリフォルニア・ドリーム
2008年02月16日 21:25
(ラフに書いてますので正確さは抜きにして、ニュアンスだけ捉えてください。)
カリフォルニアの農園、葡萄やプルーン等の受粉や収穫などには多量の人手がかかる。元々農業は機械がされる前は多量の労働力を必要としたもの、今でこそ大半の農作業がが機械化できても、果実や野菜の栽培などまだまだ人手でないと作業できない工程は多い。かといって「先進国」並みの労働賃でそれらの作業を出来るはずもなく、また労働力自体そういうきつい・汚い・危険な職場に安定的に居つくこともなく、結局はそういった労働力を第三国に求めることになる。彼らが正規でアメリカに入国しているかどうか、それは彼らに聞かないと分からない。ただ彼らはいつの間にか彼らのコミュニティを作り上げ、いつしか社会の構成員となっていく。
日本でも同様の事情がある。私が以前勤めていた中小企業ではベトナム人が3人ほど溶接工程に入っていた。ベトナム人なしでも何とか工程は回るものの、彼らの年齢が20代前半ということと、元々ベトナムで日本語の研修を受けてきたこともあって、手先の器用さや敏捷さ、物覚えの速さで結構「当て」にしてきたものである。彼らの熱心さに逆に我々が見習うべきものも多かった記憶がある。ちなみに溶接工程も典型的な「きつい・汚い・危険」作業で、かつあまり高い「付加価値」を出せない、下請け工程の悲しさがあったことはいうまでもない。
オホーツク、ホタテ貝の水揚げが多いとある漁港、我々消費者が必要なのはもちろん貝の「中身」。当然貝殻から中身を取り出す「貝剥き」の作業が必要になる。特に業務用など大量に貝柱が必要になる需要家向けに「貝剥き」は必要。冷たい・きつい・根気の要る作業を大量にこなす。元々過疎地域で、若年層は殆どいなくなったオホーツクの寒村でこれらの作業を支える中国人達。
日本で自給率98%といわれる「苺」。苺は地域によっては石垣状の斜めになった苗床で育てる場合もあるが、普通に畑で耕作する場合、苗の高さが低いことや受粉させるのにミツバチを使うなどのことで、特に収穫の際相当きつい作業になる。当然傷をつけては商品価値がなく、またハウス栽培が多いので環境もそういいとは言えない。ということで、なかなかパートであっても労働力はいつかないらしい。ここでまた出てくる中国人達。
ここで挙げたケース4例のうち、日本の3例はすべて「外国人研修生・技能実習生」受け入れ制度の下、諸外国から最大3年間日本の受け入れ機関が受け入れた「実習生」。技能実習生というくらいですから、日本での就業により何らかの技術・技能を学んでもらい、帰国後に役立ててもらうというのが本来の制度の趣旨なのですが(受入機関の一つのURL:http://www.jitco.or.jp/「財団法人 国際研修協力機構」:なお以前いた会社もここを通しました)、現実には「安い労働賃で労働力を諸外国から」受け入れる一つの方便になってしまっている現実があります。
ご承知のように、日本政府は「単純労働力」の諸外国からの受入は認めていません。「研修生」制度がいわば法の網の目をくぐるが如くそういった労働力を受け入れる手段となっているという現状を日本政府は問題にしており、今後見直すとのこと。ただ1年間で6万人以上をこの制度で受け入れているという現実がある中(その中のどのくらいの割合が「単純労働者」として受け入れられているかは、はっきりしない)、その見直し方によって今後大変な問題になることは、論を待たないと思われます。私としては、一定の住環境や国内法遵守(秩序)を保証させた上での諸外国から単純労働力を受け入れるか、労働環境を整備した上で高年齢者や短期労働力を活用するか、事業者の責任により選択すればいいのでは、と考えます。
(何だか最後は堅くなってしまいました。すんません)
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